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アドビ デジタルパブリッシングプラットフォームを使って早速WIREDのような電子書籍制作にチャレンジしてみた

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リアルタイムにTwitterのほうにプレゼンの様子の写真を何点かアップしていたのですでにご存じの方も多いかと思いますが、昨日(11月19日)アドビシステムズ電子出版向けソリューション記者説明会に参加させていただきました。

Web制作会社を経営している立場としてePub制作を始めとする電子書籍の制作の領域での仕事がどう拡大させることができるか?はたまた自分たちが介入していく余地があるのか?
という観点からもこの発表会には大変期待をしておりました。

冒頭アドビシステムズの電子出版への取り組みということで、Adobe Digital Publishing Suiteの紹介が行われまして、このAdobe Digital Publishing SuiteはiPad向けの電子書籍としては有名過ぎるWIRED誌の制作でも利用されているツールで、このツールが利用できるようになるのを心待ちにしていた制作畑の方も多いのではと思います。

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PhotoshopやFLASH、InDesignなどを扱うアドビですから制作環境としてのAdobe Digital Publishing Suiteという存在はある意味当たり前の存在ですが、このツールの特筆すべき点としては、配信サービス、eコマースサービス、効果測定サービスを含めた統合的なサービスソリューションという点ではないでしょうか。

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Web制作業界の方であれば知らない人は居ないであろう、Omnitureのアクセス解析ソフトと連動して電子書籍のどのページがどのくらいの滞在時間見られているかなどを解析できるというのは出版ビジネスの根本的なところに変革をもたらすだろうと推測します。

ただ、いくら仕組みとして優れていてもその導入と運用コストに耐えきれなければ、採用を決断できない訳で、昨日はあくまで米国の例として価格体系も発表され、このモデルが日本で受け入れられるかは微妙な印象です。

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アドビとしてInDesign CS5を利用して簡単に電子出版が行えることをアピールしたいということでこんなデモを披露してくれました。

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そしてこの制作ツールはInDesign CS5にデジタルパブリッシング用のオーサリングツールをインストールすることで制作可能になり、実際に出来上がった電子書籍はiPadですとAdobe® Content Viewerというアプリをインストールする事で閲覧することが可能になるという事でしたので、早速JazzJapan誌のコンテンツを利用してデモ版を作成してみました。

ご覧のようにWIREDの電子版で見慣れたUIで操作することが出来て、この点は大満足ではありますが、まだこのツールに触れて1日しかたっていないのでもう少し検証を進めていこうと思います。そしてビジネス側面としてはAdobe Digital Publishing Suiteを導入してもビジネスとして成り立つかどうかを編集サイドは早期に検討してみるべきだと思いました。

現在自分が仕事として関わっているJazzJapan誌は現時点でiPad・iPhoneで読む事が大前提とはなっているんのですが、以前にも紹介したようにGALAXY Tab のePubビューワーでも基本的な表示が出来ることを確認しており、

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読者層の拡大に向けて、この4号からはGALAXY Tabへの対応も開始しつつあるのですが、このようなデモが出来た事で、Adobe Digital Publishing Suiteを導入することで、こんな事が可能になりますとよ…というクライアントへのご報告はしないとなと考えております。

最後に本日デモでご紹介したJazzJapan誌、現在日本でも数少ないePub雑誌として定期刊行を行っており、こちらのサイトから無料版、有料版をお求めいただけますので、是非こちらもご覧いただければと思います。

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