「1Q84」の海賊版 全3巻230円也
今日はAmazonが突然のDRMフリー音源の販売を開始した!というニュースに盛り上がりを感じておりますが、日本の出版社がiBooksがオープンしていない(DRM保護されない状態のePubファイルで販売するしか方法がない)状態で一番懸念をしているところは、いろいろ商談をしている中でやはり勝手にコピーできるから、販売するならアプリ化だ!という話になり、ただアプリ化にはそこそこ費用が必要で…というお話は何回かわたしのブログでも書かせていただいておりますが、日本の著名な作家村上春樹さんや東野圭吾さんなどの作品の中国語版が無断でアップされいる…というのが朝日のほうのニュースで取り上げられたようです。
日本のアカウントであってもiTunesで検索するとそれっぽいものがヒットしますね…モノがモノなので、ここではあえてリンクは張りませんけど朝日のニュースで取り上げられたのと同一であろうと思われるモノだけスクリーンショット載せておきます。
一部のソフトは購入ボタンを押しても、決済が行われず後で接続してくれ…というアラートが出る状態になっているようですが、これが日本側からのクレームに対応しての処置なのかは一般ユーザには分からないところ。
Youtubeにおいても数年前には著作権侵害の映像掲載について、全部削除する方向の議論や意見が強い時期もありましたが、プロモーションビデオを試聴して音源を買ってもらうなどの誘導効果や宣伝効果を考慮した場合、コンテンツ提供側も規制強化だけが商売の道筋ではない…と判断して、そうそう今日はそういえば先日ベスト盤の発売で物議を醸した宇多田ヒカルさんがYoutubeで過去全ての曲のPVを公開もしています…ってなんてタイミングが良いのだろうw
書籍の海賊版のほうに話を戻しますと、フリーな時代とはいえ、他人様のコンテンツを勝手にアプリ化して「販売」してしまうのはこれはもうお話にならない事で、確信犯としか言いようがない訳ですが、多分ですけど多くの日本人には
アップストアで売られるソフトは米アップル社が一括して事前に審査する。審査には約1週間かかる。アップル関係者の話では、米国には各国語を理解するスタッフがいるが、電子書籍の制作者が正当な著作権者かの確認はしていないという。審査するソフトの数が膨大で、著作権の判断は難しく時間がかかるなどの理由からという。また、海賊版への対処は著作権者と制作者の直接交渉に委ねているという。
↑こういうサービス提供側の対応にイラっとしてしまって、それがいろいろ遺恨を残してしまい、別な事業展開のときの障害になってしまったりしているのではないか…と勝手な想像をしておりました。
日本の出版社にとってamazonやappleに書籍の販売価格を決められるような事って受け入れがたい事でしょうし、今日のような海賊版販売も海外の話とは言え当然こちらも受け入れがたい話のはずで、こういった内憂外患が今後どう展開していくものか…こちらの業界の時代との向き合い方に注目していきたいと思います。
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追記です。本件についてFNNのニュースで弁護士のコメントを掲載しているものがあったので張っておきます。