「どうすればいいでしょう?」は言ってはいけない言葉の一つ!?
- 物事を効率的に進める、
- 無駄な事は出来るだけしない。
こういう考え方や行動パターンは多くの人が考える事だと思います。
反面、制作現場ではテクノロジーが進化してアナログ時代であれば全部やり直しだった仕事も、やり直しや途中復帰が簡単にできることで、仕切りが悪くて昔のほうが効率良かったんじゃねぇか?という恨み節も聞こえるような気もしないでもないですが、今日はそっちの話はちょっと置いときます(苦笑)
ITmedia エンタープライズで連載されていた『ドジっ娘リーダー奮闘記』(オルタナブロガー小俣さんとITmedia エンタープライズ編集部鈴木さんによる力作:6月24日に書籍として販売されております)を拝見させていただいて、わたしが目を奪われたのは今日のタイトルの一言
「どうすればいいでしょう?」は言ってはいけない言葉の一つ!?
これは、「その“教えない”には訳がある」という章の中で、教育には、スクール形式のセミナー受講や、業務を通じて学ぶOJTなどさまざまな方法があるけれど、新入社員の教育に適しているのはどれなのかを考えましょうという話の中で出てくる新米リーダーの台詞のひとつ。
無駄な事は出来るだけ排除して、物事を効率的に進める…
確かにこれも経営効率という観点では有効なのですが、人材育成という観点で考えると、
- なぜその結果に至る選択をしたのか?
- その選択に至るまでの取捨選択はどのように展開されたのか?
- そもそも、その前提はどういう与えられ方をしたのか?
何というのでしょうかね…決まりきった仕事を処理するなら、冒頭のような考えで、取り組んでいくのがいいかと思うのですが、現代はテクノロジの進化で、数年前は儲かった仕事が今年は全然赤字になっている…という事も当たり前な時代で、会社で働く人だけでなく、フリーランスで働く人、会社を経営する立場の人、新しい事業に投資をしてリターンを得る人、ほんといろんな個人状況有るわけですが、それぞれが
「考える力」が要求されている世間の変化を感じるんですよね…なんとなくですけど
当然そっから先の行動力とかそういう話にも展開するのですが、まず今日は「考える」とこで話を限定しておきましょう。
我々の親とか、一回り世代が上の方々って、議論好き…というか大きなテーマで議論したり、果たしてそこまでくそまじめに論評・解説・批評すべきか?という事にも大胆に取り組んでいた世代な感じがしていて、これはこれで迷惑な部分もあった訳です
それが我々のちょっと上の世代から「しらけ」世代とか、バブル景気でなんにも考えなくてもなんとかなった世代が急加速的に増加、スパルタ教育とか問答無用型の新人教育手法はどんどん消え去っていくなかで、技術革新と共に、デジタルテクノロジがどんどん進化し、考えることよりも、まずマニュアルに沿った事をそつなくこなす能力が重宝がられる時代背景もありつつ、戦後日本において団塊世代が自分達の言うことを聞いておとなしく働いてくれるタイプの人間形成パターンはひとまず完成していたと言ってもいいのかな…と
まあこれもバブルが弾けなければこれはこれで、良かったのかもしれませんが、2010年の時点で、会社や組織の命令に従順に従うことで、20歳から60歳までひとつの会社で落ち着いて働き、その後の余生を安定して暮らせる人の割合ってどのくらい居るでしょうね?
こういう規定路線から一回でも外れてしまった人がこの日本で、それなりに文化的な生活レベルを維持して生活して行こうと思ったら、今日ご紹介した「どうすればいいでしょう?」は言ってはいけない言葉の一つとして自分の辞書に刻んでおいたほうが良いと思います。
刻むだけでなく、こういう考え方で行動させてくれる職場なり、仕事を見つけることも更に重要な事があったり、今日のエントリだけですと伝え足りない部分が当然ありますので、その足りない部分は是非『ドジっ娘リーダー奮闘記』を手にとってご覧になってみてください。
P.S.
この『ドジっ娘リーダー奮闘記』連載モノを書籍展開した例としても注目しているんですよね…そういえば電子書籍化はしないのだろうか?…なんてねw