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「公正で公平」、でも米国は放送も自由のお国柄

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最近だいぶ鳴りを潜めましたが、麻生総理の夜の宴席が多いとか、そこでのお金の使い方が高額ではないかに始まり、カップラーメンの値段を知っているとか知らないとかで普通に広告出稿したら数十万、数百万は広告費用がかかるであろう新聞紙面を使って報道している新聞があったりしたわけですが、大統領選が終わったアメリカでは、選挙終了を受けてそれまでオフレコだった事がチラチラと表に出てきているようですね。

ってことで、Yhaoo!ニュースのほうにスポーツ報知のソースとして掲載されている内容ですが、ここで国名をちゃんと覚えていたとかどうかを指摘する気はわたしにはなくって、注目したいのは

ルパート・マードックが取得したFOXニューズのCEOは、レーガン政権時代のメディア担当官で大衆操作の専門家として「共和党のゲッペルス」の異名を持っていた人をマードックが登用したって話を先日書籍で知りました。

また、アメリカでは'87年に放送における公正原則が撤廃され、FOXニューズは「公正で公平」が売り文句であっても共和党寄りの立場をとって放送をしている(マードックがFOXを使って「イラク戦争正当化に向けて世論捜査をしようとした」ということはインタビューで認めたりしているらしいので)ってことを踏まえてこの記事を見た場合、

FOXは、大統領選で敗れたマケイン上院議員の陣営関係者の話として「ペイリン氏は、アフリカが国ではなく大陸であることを理解していなかった」と報じた。

 さらに、選挙戦でその支持をめぐり何度も争点となったNAFTAについても、「加盟国が米国、カナダ、メキシコであることを知らなかった」と明らかにした。

 マケイン陣営はあまりの無知ぶりに「選挙戦の伴走者として、副大統領として、大統領の側近として、当然知っているべき知識が欠落している」とあきれ果て、ペイリン氏の能力に強い懸念を抱いたという。

 FOXは、選挙期間中にこの“おバカ”発言の内容をつかんでいたが、大統領選が終わるまでは「オフレコ」として封印されていたという。

ご本人はフランスのサルコジ大統領を語ったいたずら電話で2016年の就任へ向けた本音を漏らしたらしいですが、FOXが共和党候補者の恥を今の段階で晒してしまった理由がどんなところにあるのか(公開しない選択肢もあったと思うので)気になったりするのですが、ほんとのところは一生分からないでしょうね(苦笑)

日本では公正原則が撤廃されている訳じゃないので、こういう事は起きないでしょうけど、それぞれの新聞社、放送局が中途半端な中立・公正を謳っている事と、ネットで手に入る情報との乖離で、ぐじゃぐじゃな状態ってしばらくは続くのでしょうね。

テレビの報道では、記者の人が質問している場面も映されることがありますけど、そこを見ていると、この記者はこの質問をなんのためにしているのかが不明とか、こういう物言いする人たちが新聞記事とか書いてるんだって思うことしばしばあるのですが、

筑紫哲也さんが亡くなられて、様々な番組で故人を偲ぶコメントやメッセージが紹介されていましたが、その多くは「彼は新聞記者で」というジャーナリスト、ニュースキャスターという亡くなる前のポジションではなく、新聞からテレビに降りてきて、報道というものを新しい次元に持っていったという業績評価が多くあったように見受けられました。

そこには新聞に携わる人たちのプライドがチラチラと見えていた訳ですが、同じく新聞からテレビに活動の場を代えた鳥越俊太郎氏は、

「筑紫さんの話を聞くと自分が右か左か、真ん中からどの位のポジションにいるのかの距離感が分かった」

というような趣旨の発言をNEWS23でされており、

羅針盤がなくなるのはそりゃ困るのですが、報道に携わっている人たちはそれこそ大勢いる訳で、筑紫さんだけにその役割させてたんかい?って思いと、それならそれで羅針盤亡き後、各新聞社やテレビ局はそれぞれの立場を今後明確にしていただきたいもんだと思ったのでした。

それとも、実名記者ブログを活性化させて、この人の記事なら信頼できるって人を育てていく方法も今の時代にはあって、新聞記者からネットに活動場所を移して、それまでのネット報道を一変させたジャーナリストと呼ばれるポジションはまだ空いていたりするんですが、、、、

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