いまどきの企業web担当者に求められること 3
2007年10月3日発行のNewsweek日本語版の「編集部より」にこんな一文が掲載されています。
「危険」と書いて実は安全でも文句は出ませんが、「安全」と報じて健康被害が生じると大きな批判を受けるので、メディアが「食の危険」報道に走りやすい傾向があります。今回の中国食品騒ぎだけでなく、食や環境の「危険」報道の背後には、こういったメディア側の心理があることを知っておいていただきたいと思います。
他方、アル・ライズ&ローラライズ共著の「インターネット・ブランディング11の法則」にはこのような記述があります。
人々は歴史の過程で、五つのそうしたメディアの出現を経験してきた。
- 書籍
- 新聞ないし雑誌を含む定期刊行物
- ラジオ
- テレビ
- インターネット
(電話もコミュニケーションの手段で、人々の生活に長期にわたり影響を及ぼしてきたが、マスコミュニケーション・メディアとしての特性は備えていない)
生活は複雑化していく。新しいメディアが古いメディアに取って代わることはない。ラジオは新聞や書籍に取って代わらなかったし。テレビはラジオに取って代わらなかった。新しいメディアはむしろ古いメディアの上に積み重なって、すべての既存メディアを絶えず変質させ、それに修正を加えるのである。
企業でweb担をされている方々には今後どんな取組みをしていけば良いのか?というのは尽きない悩みと思います。定期購読している雑誌や新聞、ニュースサイトなどで見かける記事などからいろいろ情報収集したり、新たな発見があったりするのは誰しも同じと思いますが、センセーショナルな表現は広告の見出しや、何かの提案時に相手を惹きつける要因として有効な方法だと思いますが、イマドキのweb担としてメディアや情報に接する際のリテラシーとしてこの2つのような事も頭の片隅においておくことは必要なのではと思うのです。
インターネットが急速に普及、そこから提供されるサービスもどんどん高度化していますが、今後の旧来メディアの変質の方向を考察しながら、インターネットメディアが本来持つ「双方向性」をいかにうまく活用していくかを改めて考えることが、企業web担当者や、ホームページ制作会社にも改めて求められているような気がします。