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Microsoft Surface Bookから見た変化したMicrosoft

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昨日のイベントでMicrosoftからWindows10向けの各種デバイスが発表されました。Xboxから時計型端末、Surface、スマートフォンなど各種デバイスが紹介される中、自分が一番驚いたのがSuraface Bookです。

驚いたのが、Mac Book Proに似ているということ。。。(プレゼンで紹介された製品比較スライドのSurface ProとMac OS Xの画面を入れ替えるとMac Book Proに見えますが)。。。、Microsoftからここまでおしゃれで機能的なPCが発売されたということ。

私は仕事・個人含めてもう20年以上Microsoftの製品を見て使ってきました。その当時から自分が持つMicrosoftのイメージは、「デザインより機能重視」。Microsoft Mouseのようなデザインと機能がマッチした製品もありますが、Microsoftのハードウェア製品はどちらかというと残念なデザインのものが多かった。

しかし、Surface Proはぱっと見ておしゃれでほしいと思えるデザイン。そして、モニタも反転できるし、取り外しもでき使い勝手もよさそう。そして当たり前だけどWindowsが使えるというビジネスユーザーの要求を見事にかなえたPCであるように感じました。

また、Microsoftの製品はWindows OS以外ひっそり発売し知らない間に店頭に並んでいたイメージがあるのですが、このような製品発表会を行うこと自体自分の中では新鮮に映りました。

見ようによってはAppleのイベントをまねした発表会ではあります。しかし、Appleと違ったのは最後にサティア・ナデラCEOが、「すべての成功企業は魂を持っている。Microsoftのミッションは地球上のすべての組織のすべての人々がより多くを達成することを支援することだ。(中略)今日発表した製品群はこのミッションに導かれた結果だ」というように、Microsoftのミッションを語ったこと。

最近Appleの発表は製品の発表とパフォーマンスが中心で、何を目指しているのかわからなくなってきています。また、製品も保守的なラインアップでサプライズを与えてくれるものが少なくなってきました。

それに対してMicrosoftは自社のミッション実現のために貪欲に様々なものを吸収し、過去のしがらみにとらわれず(10年前にはMicrosoftがPCを発表するなど考えられませんでした)ユーザーにサプライズを与えてくれる製品を提供するようになってきました。

今回の製品発表を見て、将来的には革新的なMicrosoft・保守的なAppleのように両社の立ち位置が入れ替わってしまうのではないかと思ってしまいました。

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