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中学校の教壇化するネットの動画サイト

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最近ネット上で自分の犯罪行為を公開する輩が増えています。先日も万引き(一部では万引きのように見せかけただけともでていますが)や自分の逃走をネッ トに公開する者まで出てきています。その多くが自分がやったいたずら(犯罪にあたるようなものもありますが)をネットで公開してみんなの注目を集 めようとするものです。

では、このような行為を行う者が最近出てきたかというと、一概にそうではないと考えます。ネットがなかった時代にもクラスのみんなの注目を集めるため、休み 時間に教室の教壇でバカなことをやったり、黒板にいたずら書きをするする人はいました。

しかし教壇でやるいたずらとネットで公開するいたずらで異なるのは、教壇で行ういたずらはせいぜい中学生ぐらいまでですが、ネットで公開するい たずらは大学生以上の大人がしていること。

では、なぜその差が出てくるかを考えてみると、中学生のいたずらはそれを面白がって見る者もいますが、リアルな人が存在する教室内で行っていますので、関心がなかったり批判をする人が出てきます。そしてだ んだん自分の愚かさに気付きやめてゆきます。また、いたずらをしているところを教師に見つかり怒られたことをきっかけにやめる人もいる でしょう。

その反面、ネットで公開するいたずらは閲覧件数とコメントだけしか見えません。さらに、批判的な意見があっても読まないこともできるため、いたずら行為により注目されるとい うメリットしか見えなくなります。そのため、自分のおろかないたずらをネットに公開する大人が後を絶たないのでしょう。コンビニの冷蔵ショーケースに入ったり食洗機 に入った大人がいたような記憶があります。これらの行為をした者は結果として仕事を失ったりして批判をされたことに懲りて今後同じようなこ とをすることがなくなるでしょう。結果としてやる動機もやめる動機も同じですが、それをいつ気づけるかということだけが異なります。


今の若者は小学生ぐらいからネットやスマホを手にすることが多くなっています。そのため、教室の教壇で行ういたずらと同じ気持ちでネットでいたずらを公 表すると、取り返しのつかないことになることを小さいときから教えることが重要と考えてしまいます。

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