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進化するコミュニケーション・退化するコミュニケーション

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最近LINEを使い始めましたが、LINEのメッセージは通常の会話のような単語をキャッチボールすることが出来る為、今更ながら便利と感じました。また、発信したメッセージを相手が読んだか確認できるので、相手が目の前にいなくても直接対話しているような感覚になります。

そのため一人でいてもLINEのメッセージで会話のキャッチボールが出来れば、その人は一人だと感じない。その反面、大勢の人に囲まれていてもLINEのメッセージで返信が来なければ孤独に感じるのだろうと思います。

LINEのメッセージは人のコミュニケーション方法を大きく変える便利なツールではあります。しかし、LINEのメッセージでは声のトーンや話す人の表情を伝えることが出来ません。人は会話するときに声のトーンや表情で自分の感情や意思を含めることが出来ます。

OKという意味で「いいよ」という返事をした場合でも、表情や声のトーンを変えることにより快く了承したのか、しぶしぶ了承したのかが分かります。

LINEのメッセージは便利なものですが表情や感情が伝わらないため、単語一つ一つに対して過敏に反応してしまうようになる。また、相手から返事がない場合でも、わざと無視しているのか、他意はなく返事が不要と考えて放置されているかも分かりません。

LINEのメッセージでは、言葉に込められた感情が伝わらない為、一つ一つの言葉(場合によっては返信がないという間)に過敏に反応してしまう。過敏に反応することにより、直接会って会話したり、電話で会話することが苦手になってしまう。

便利なものが出来ると何かが退化します。LINEのメッセージが進化することで、コミュニケーションの方法は大幅に進化しますが、人のコミュニケーション能力が退化してしまうのではないかと考えてしまいます。

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