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プレゼンって特別な人が行うもの?

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最近、本屋でプレゼンの本を良く見ます。それらの多くが、スティーブジョブス氏や孫正義氏など、一流のビジネスマンのプレゼン手法を解説するもの。

これらの本を見ていると、プレゼンとは経営者やその道のエキスパートが行うもので、一般のビジネスマンがプレゼンを行う機会はさほどないと思われがちですが、プレゼンを行う機会というというものは突然やってきます。

私は仕事の関係でセミナーなどで講演を行っていますが、数年前まではセミナーを聞く方の人で、セミナーで講演する人は特別な人と思っていました。

自分が講演を行うきっかけとなったのは、業界のメンバーが作成した著作物の発表の場でプレゼンするよう指示があったこと。そのときの会場キャパは300名。緊張しやすい体質の自分にはとてつもなく荷が重い依頼でしたが、結局断りきれず担当することとなりました。

それまで講演はおろかプレゼンなどまともにやったこともないので、わらをもつかむ思いで都内で開催されていたNHKのプレゼン講習会に参加しました。そこでプレゼンのテクニックや構成の作り方などいろいろ学びましたが、最後に教えてもらったことは十分に練習をして本番に望みましょうということ。その教えを守り、1時間のプレゼンを7回ぐらい通しで行い本番に臨みました。

その結果分かったことは、事前に何回も練習すれば人数の多くても緊張することがなくなる。

緊張するというのは、自分に自信がないから。しかし、何度も練習を行えば自信も付く為リラックスしてプレゼンを行うことが出来るようになります。リラックスしてプレゼンが出来れば、会場の雰囲気をつかめ、聞いている方の顔を見ることが出来、状況に応じて話す内容やトーンを変えるなどの対応が出来るようになります。

緊張しやすいというのは人の性格にもよりますが、事前に練習するということは性格ではなく、本人の気持ちの問題で時間さえ取れれば誰でも出来るものです。

プレゼンのテクニックをまとめた本は多く販売されていますが、テクニックを使いこなす為には何度も練習することが重要。それさえ出来れば、プレゼンは誰でも出来るものだと思います。 

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