ITの進化が止まったらどうなるのだろうか?
ITは日々進化しており、数年前には考えられないような機器やサービスが登場し、人々の生活を大きく変えています。
代表的なものがスマホ。10年前の段階で一般のユーザーがスマホを持つ時代が来ることを予測できたかというと、だれも予測できなかったと思います。
また、現在から10年後にどのような機器やサービスが登場するかといわれても、予測できる人は少ないと思います。
では、現在の状態でITの進化が止まったらどうなるか?ふと考えてみました。
自分の結論は、「一般のユーザーである限り何も変わらない。ただ、ITベンダーは衰退するだろう」というもの。
ITの進歩は2段階あると考えます。1つは革新的な機器やサービスが登場し、人々の生活を一変するもの。もうひとつは、登場した新しい機器やサービスが進化していくもの。
スマホにたとえると、iphoneが登場した当時は携帯電話を再定義するというキャッチで、ガラケーからスマホという大きな変化をもたらしました。
これが革新的な機器の登場。それ以降は機能や速度の変化があれど、技術が進化していくものでした。更に現在は、進化がある程度のレベルまで来ているので、1~2世代前の機器を使ってもさして支障がない状態に来ています。
現在存在する機器やサービスはある程度進むべきところまで進んでおり、最近登場した機器やサービスは、ある程度進化した段階で落ち着いている。なぜなら、現在存在する機器やサービスでさして不便がないため。
今後革新的な技術やサービスの登場があるかもしれませんが、現時点で不便はないため、要と思わない。結果として、現状維持でも何も困らないといえます。
しかし、ITベンダーとしては新しい機器やサービスを使ってもらわないと売上を維持することができない。そのため、消費者に新しい機器やサービスを利用してもらうため、新商品を出し続ける。
それを消費者が買い続ける。こうしたサイクルを維持することでIT業界は維持しているのでしょう。