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個人情報の保護っていったい何だろうか?

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最近、新聞にSuicaの情報をJR東日本が販売することについて出ていました。

個人情報保護法では、第三者に個人情報を提供する場合、利用者の同意を義務付けており、データの販売はこれに抵触するのではないか?ということです。また、学校や幼稚園では個人情報保護という名目で、クラスメイトの住所や連絡先の一覧を提示してくれません。

私が小さいころは(30年前ぐらいですか)、クラスが変わるたびに住所録と連絡先の一覧が渡され、卒業文集にも連絡先の一覧が掲載されていました。

当時、自分の住所情報が公開されて何か困ったことがあったかを考えると、特に何もありませんでした。逆に、友達に年賀状送る際に使ったり、遊びに誘う際の連絡先確認で使ったりと、有効活用ができていました。

では、個人名が消された状態のsuicaの乗車履歴情報が販売されて、利用者は何か困るのでしょうか?最近の個人情報保護の傾向を見ると、もっともうるさい少数の人を対象に基準が設定され、公開することで大多数の人が有益に活用できる情報が非公開になっている状態にあるように思えます。

個人情報は法律で保護されているから、何でも保護されなければならないのではなく、本当に保護すべき情報なのか、公開することのメリットとデメリットを良く考えて保護することが重要と考えます。

ちなみに、Suicaの乗車履歴が保護対象かを議論するよりも、自分はSuicaの乗車情報を販売するのであれば、その何割かでもSuicaの利用者に還元してもらいたいものです。

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