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電子書籍は本を蘇らせる

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最近KoboやKindle日本発売など、電子書籍に関するニュースが多く見るようになりました。また、私も1年前ぐらいにKindleをAmazon USで購入し、今ではKindleに100冊ぐらいの本を入れて、通勤時いつも持ち歩いています。

本と言うものは不思議なもので、突然過去に読んだ本を読みたくなるときがあります。また、そのような気分になったときにすぐ本を読み始めないと、だんだん読む気が失せてゆき、家に帰るころには読みたいと思ったことすら忘れてしまいます。

しかし、Kindleを使い始めてからは、読みたいと思ったらすぐに本を読み始めることが出来ますので、非常に重宝しています。

一部の作家の皆様が自炊業者に対して裁判を起こしております。専門家ではないので、法律の部分についてはコメントしませんが、本を切り刻まれることに対して不快感を示されている作家の方もいるそうです。

たしかに、自炊する際に本を裁断しますので、見た目は悪くなります。しかし、本というものは紙の書籍という形態が重要なのではなく、いかに人に読んでもらうかが重要だと考えます。

読まれず本棚に置かれっぱなしの本と、一度切り刻まれても電子書籍として読者に読んでもらうチャンスが増える本。私は本の形態が変わっても、人に読まれる機会を増やしたほうが、結果的に本が持つ意味を達成させることが出来ると考えます。(もちろん著作権の範囲内での話ですが)

一度読み終わったら次に読んででもらう機会ない紙の書籍が、電子化し電子書籍に入れることで読む機会がぐっと増える。そのような観点から、電子書籍というものは、紙の本に新しい命を吹き込むことが出来るツールではないかと考えます。

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