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大学受験の日本史から考えたこと

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先日新聞で「東大のディープな日本史」という本が紹介されていて、現在読んでいます。

もちろん、今から東大を受験するわけではありません。ではなぜこの本を読んでいるかというと、考えるという観点で日本史をみているから。

この本の広告によると、東大受験で出題される日本史は、年号や固有名詞を問うものではなく、歴史上の戦や制度が発生した(出来た)側面を問う問題が出題されます。たとえば、「鎌倉時代北条氏はなぜ将軍にならなかったのか?」など。

自分は日本史で大学受験をしましたが、鎌倉幕府の将軍の名前を問う問題は何回も出ても、「なぜ北条氏が将軍にならなかったのか?」は一度も出てきていません。また、高校の日本史の授業でも教わることはありませんでした。

しかしよく考えてみると、歴史上のイベントはその年にいきなり発生したのではなく、そこまでに至るプロセスの結果として発生したものであります。年号や固有名詞のみを問う問題というのは、プロセスを理解せず正解のみを知るというものであります。

ネットをたたけば答えはすぐに調べれば出てきます。だからこそ、人は人でなければできないことに注力すべきだと考えます。人しかできないこと。それは考えること。東大の入試は、考えるという観点から、非常に興味深いものだと思います。

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