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スティーブジョブスのプレゼンは単語単位で考えられていると思う

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最近、プレゼンと英語の勉強を兼ねYou TubeやTEDなどでいろいろな方のプレゼンを見聞きしています。

英語の勉強といっても、私の英語力は学生時代の英語に毛が生えた程度のものなので、何度も聞かないと何を言っているかわかりません。ボキャブラリーも学生英語のレベルで止まっています。

いろいろな人のプレゼンを見ている中でも、スティーブジョブスのプレゼンは初めて聞いていても何を言っているか大体わかります。もちろん話のスピード・流れ・スライドなどを練りに練っているプレゼンなので、わかりやすいのは当たり前です。しかし、話しているのが英語だから単語がわからないと内容を理解することは出来ません。それでも、自分レベルの人が理解できるということは、あえて簡単な単語を選んでプレゼンをしているからだと思います。

しかし、同じスティーブジョブスのプレゼンでも、スタンフォード大学のスピーチは何度聞いても何を言っているのか聞き取ることが出来ません。(話の内容はさほど難しくありません)

Appleの製品発表会は世界各国の人が聞くので、ネイティブ以外の人が聞いても理解しやすい簡単な単語を選ぶ。スタンフォード大学のスピーチは、同大学の学生に向けて話すので、大学生が理解できる単語を選択する。

対象者を想定してプレゼンで話す内容を変える。非常に当たり前のことですが、それを突き詰めるとノンネイティブで且つ語学力が低い人でも理解が出来るものと感じました。

IT業界には三文字略語や専門用語が多く、その単語を使うと専門家のように見られると勘違いして乱用する傾向があります。しかし、聞く人のレベルに合わせて話す単語を選べるのが、本当の専門家であり、プロフェッショナルであると改めて思います。

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