オルタナティブ・ブログ > 誰がためにITはある? >

流行に流されやすいITやビジネスの本質を考えるブログ

仕事の基礎力

»

いろいろな業務に携わってみると、業務を遂行するために求められる能力は、基礎部分と知識部分に分けられることに気づきます。これら用語は今自分が設定したものなので、話をすすめるにあたって最初に整理してみますとこんな感じになります。

基礎部分

考える・聞く・書く・表現するなど、すべての業務に共通して求められる能力

知識部分

業務を実施するうえで理解すべき手順や専門知識

業務遂行能力

業務を遂行する力。「基礎部分×知識部分」で算出される

上述の通り業務遂行能力というのは「基礎部分×知識部分」で決められます。そのため1×100でも、10×10でも業務遂行能力は同じ100になります。

新卒のころは基礎部分の研修を多く受ける機会が多く、年次を重ねるにつれ基礎部分から知識部分の研修が多くなってきます。そしきによっては、知識部分のみの研修しか行わないというところもあると思います。

基礎部分と知識部分の学習を比較すると、知識部分のほうが新しいものを学び充実感があります。野球で言うとランニングや筋トレで基礎部分の強化をするよりも、バッティングやキャッチボールなどのほうが、実際に野球をしている気分になるので、達成感があるといったものです。

しかし、いくら知識部分の能力を伸ばしても、基礎部分の能力が足りないと業務を達成することはできません。最近はネット上にさまざまな情報やノウハウが存在するため、ネットの情報をコピペするなりまねすれば業務遂行能力が伸ばせたような気になります。なぜなら、知識部分は特定の分野での情報やノウハウになるため、異なる分野では展開ができないからです。

先ほどの野球にたとえると、基礎体力や走る能力(基礎部分)はほかのスポーツでも利用できますが、バッティングやキャッチボールの能力(知識部分)は野球でしか使えないようなものです。

どちらの部分を伸ばすかは、自分の能力や置かれた環境により変わりますので、どちらの分野を伸ばすべきかは一概に決めることはできません。

将来が見えづらいご時勢のためか、本屋に行くとビジネス書売り場には自己啓発やノウハウ本が多く見られます。また、最近の書籍の題名はうまくできており、本を買うと自分がすぐに変わるようなものが多く出ております。

自分が行う業務がどのような状態にあり、どのような能力を持っているかを見つめなおすことにより、効率のよく業務遂行能力が得られるのではないでしょうか。

Comment(0)