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上司が細かい指示をする組織

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一ヶ月前ぐらいでしょうあ、新聞で某国のトップが遊園地のアトラクションについて指示をするという記事を見ました。ここまで極端なものではありませんが、どの組織でも上司が細かい指示をするケースはよく見られます。

会社組織において、経営陣は会社の方針を、部長・課長は会社・部の方針に基づき部課の方針や目標を策定し部下に提示します。指示を受けた部下は、提示された方針・目標に基づき自分が何をすればよいか考え行動を起こす。これが通常の組織であるといえます。

上司が細かい指示を出すと、部下は指示されたとおり行動をすればよいので、短期的には非常に効率よく動くことができます。入社したてで、経験の浅い社員であればこのやり方で問題はないと思います。

しかし、まれに新人・ベテラン問わず、箸の上げ下げレベルで自分のやり方を押し付ける上長がいます。また、困ったことにそのような人に限り、自分のやり方に従わないと部下をこっぴどく叱ります。

確かに上司が出す指示というのは、その人が過去に行っていたやり方を踏襲して出されるので、間違っているとはいいません。(たまに自分の勘で指示する人もいますが)。

しかし、指示を受ける部下にとっては、上司が指示した手順から外れると叱られるので、常に上司の顔色を見て仕事をするようになります。それがさらに悪化すると、何をするにも上司のやり方を伺うようになり、自分で考えなくなってしまいます。

上司が細かい指示を出すことが間違えとはいいません。しかし、細かい指示を出すのは部下が経験を積むまでにとどめ、経験を積んだら部下の裁量に任せ自分でやるべきことを考えさせる。もし間違っていたら修正の指示を出すレベルにとどめるのが、正しい指示の出し方だと新聞を読みながら思ってしまいました。

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