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流行に流されやすいITやビジネスの本質を考えるブログ

仕事で無駄なことは何もない

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私は現在の会社に至るまで何社か経験をしています。一貫してIT系の会社で働いてはいますが、メーカーからディストリビューター、ファイナンス系、コンサル系など様々です。しかし、会社は変われど、過去に取り組んだ仕事が突然役に立つことがあります。

たとえば商品知識。AdobeとMacromediaの輸入代理店で働いていたとき(15年以上前)に、両社製品やライセンスの内容を勉強しました。また、このときにMacを使うようになり、Macについてもそこそこ使いこなせるようになっています。その次のディストリビューター時代(10年以上前)にはMicrosoftのライセンス体系とサーバーの基礎知識を勉強していました。その経験が現在お客様行っているソフトウェア資産管理業務のベースとなっています。

また、仕事以外でも業務に役に立つと思い行った活動が、自分が思ってもいないことで役に立つこともあります。自分はITで仕事をするために出来るだけIT機器をいじるようにしていますが、昨年末に格闘したAndroidのコマンドも、UNIXのコマンドを理解するのに役に立っています。

以前は、面白い仕事 OR 面白くない仕事、役に立つと思う仕事 OR 役に立たないと思う仕事等、その時の気分と感覚で必要性を判断していました。しかし、面白くない・役に立たないと思っている仕事でも、一生懸命取り組めば将来自分のためになることがあります。

将来役に立つ仕事だけを一生懸命やるのが、最も効率的な仕事のやり方だと思います。しかし、どの仕事が将来役に立つかなんて、今の時点ではわかりません。そのため、自分は今の仕事を将来につなげるために、「自分の分野を決める」「どんな仕事でも真剣に取り組む」ということを考え、仕事に取り組んでいます。

自分は新卒からITの分野で働いている為、過去の経験を現在に活かすことが出来るようになります。これが、次は金融、次は自動車関連等、その時の感覚で仕事を決めてしまうと、自分の経験を活かすことが難しくなります。

また、真剣に仕事に取り組んだ仕事だけが将来につなげることが出来ます。適当にやっている仕事は、どんなに時間をかけても将来につなげることはできません。

将来の見通しが見えづらく、数年後どのような仕事をしているかも分からない今だからこそ、将来につながるように仕事をすることが重要であると考えます。

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