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単語の使い方は難しい

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最近、RFPを作成し数社から提案書を頂く機会がありました。提案依頼したの内容は同じだが、提案内容は各社それぞれ。提案内容が変わるのは当たり前だと思いますが、同じような提案を受けていても、理解できる提案書と全く理解できない提案書が混在します。

なぜ理解できないかじっくり提案書を見てみると、提案書の中に理解できない単語が多くちりばめられている。わざと難しい単語をおいているのか(小難しい単語を使うことでその道の専門家だと思われたい)、無意識においているのかは別にして、このような提案書は、読む人の事を考えていないので、結果的に分かりづらくなります。

特にIT業界は3文字略語が好きなので、この傾向が強くなる。提案する方はITに詳しくても、提案を受ける方はITに詳しくない。決裁者のレベルになると、ITに詳しい人がいる率は格段に下がります。理解できない提案書を書く人は、この構造を考慮していないといえます。

不特定多数の人に読んでもらう書籍やHPであれば、読む人がその読むか読まないか決められるので、難しい単語を使っても問題ないと思います。しかし、提案書は読む人が決まっているので、せめて読む人のレベルを考えて単語を使っていただきたい。

読む人への思いやり、その表現が単語の選択だと思います。ITを扱う場合でもこのアナログな気遣いが、読む人が理解できる提案書が書け、結果が残せる提案書に求められる要素であると考えます。

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