本を読むということ
今、立花隆氏の「ぼくはこんな本を読んできた」を読んでいます。初版は1995年で古く、ブックオフの100円コーナーの本をまとめ買いした中に含まれていたのが読むきっかっけでした。 内容は、立花隆氏の読書論・書斎論など、自身の本を読むこと、原稿を書くことに対する考えがつづられているものです。
その中で「本代をケチるな」というワードが非常に心に残っています。なぜなら同じようなワードを勝間和代氏の本にも載っていたからです。 勝間和代氏がこの本を読んでいたかは分かりません。しかし、両氏共にその道の第一線で活躍されている方なので、様々な経験をする中で自然と同じ考えに達してたかもしれません。
また、両氏共に「書籍というものは、著者が持つ知識や経験が詰め込まれたもので、書籍以外で同じ知識を得ようとすると書籍の価格以上の投資が必要になる。」と記しています。 確かにその通りで、書籍を読むことで自分の知識が増え、自己のレベルアップに大きく貢献することができます。
しかしながら、現在若者の書籍離れがクローズアップされているのも現実としてあります。 その理由として、携帯やスマートフォンなどネットを経由して情報を仕入れることや、メールやネットなどにより本を読む時間がとられているということが言われます。 自分としては、人が本を読もうが読むまいがそれは、それは個人の自由だと考えます。そのため、人に「本を読みなさい。」と強制するつもりはありません。なぜなら、本を読むことに価値を感じる人もいれば、メールやネットに価値を感じる人、酒を飲んで人と楽しく話すことに価値を感じる人など、価値観の持ち方は人それぞれで、本を読むことを強制することは価値観の押しつけになるからです。
ネットで大抵の情報が調べられる時代であっても、ネットの情報が書籍の情報よりも詳細で且つ信頼性が高いということはまだ少ないと考えます。 それが故に、本を読むと言うことの重要度はネットが普及する前と変わらない、いやネットが普及する前以上に重要になっていると考えます。
上記の通り、本を読む・読まないは個人の自由だと考えますが、本を読むことの価値とその重要性をもっと多くの人に知ってもらいたいとは思っています。