誰も知らない規程は存在することになるか
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内部統制や金融商品取引法など、企業が規程を整備しなければならない環境は増えてきています。その影響でしょうかかなり細かいところまで規程が整備されている企業が多くなってきています。その反面、整備されている規程が従業員の人に知られていないことが多いです。
規程というものは、会社としてのルールを従業員に明示し、従ってもらうことが目的となります。そのため、知られていない規程が知られなければ、目的を達成することができません。しかし、最近は規程の目的を実現することよりも、規程を整えるという体面を整えることに重視されるケースも多く見られます。
一昔前に比べ、ITに関する統制が厳しくなっているため、さまざまな規程を作らなければならないことは否定できません。また、規程を作らなければ報知もできないため、規程だけが先にできてしまうことも現実です。
しかし、誰も知らない規程を作成しても、規程に求められる目的を達成することができません。
誰も知らない規程は存在することになるか。私は、存在しないと同じことだと考えます。
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