オルタナティブ・ブログ > 誰がためにITはある? >

流行に流されやすいITやビジネスの本質を考えるブログ

Hasty generalization:誤った一般化

»

Hasty generalizationという言葉は、大学時代加盟していたサークルでディベートをしており(弱かったですが)、その際に使っていたものです。直訳はタイトルに書いた通り、「誤った一般化」。どういう意味かというと下記の例の通り(Wikiを参照)、少ない事例から誤った判断をすることを指します。

「私が今まで付き合った4人の男は、皆私に暴力を振るった。男というものは暴力を好む生き物なのだ」

ディベートでこの言葉をどのように使ったかは忘れてしまいましたが、最近の地震報道を見ていてこの言葉を思い出したので、この言葉でブログを書いてみます。

最近、どのメディアでも休みなく地震報道がされています。またインターネット上でも情報が多く流されており、東京にいても地震情報は常時確認できる状態にあります。

じっくり見てみると大体どのメディアも同じような原発・地震直後の津波の画像を流し続けました。また、雑誌に至っては地震をネタに不安をあおるようなタイトルが付けられたものも見られます。

テレビで報道されている内容は事実です。しかし、よく考えてみると、それは地震の影響を一部切り取った映像で、それがすべてではありません。被災地にいる方が全員避難所にいるわけではありませんし、福島県中に放射能が広がっているわけでもありません。また、先々週ぐらいに水道水に放射性物質が混ざるという報道がされましたが、これも一部の地域が対象になっていることで、関東地方全域が対象になっているわけではありません。しかし、それを信じてしまった時点で、Hasty generalization:誤った一般化にはまってしまっているといえます。

メディアやネットが発達することにより、あらゆる情報を簡単に確認できるようになりました。しかし、それら情報の大半が、誰かの解釈をかませた二次情報です。

以前のブログにも書いた記憶がありますが、地震や放射能の影響など、自分に大きな影響を与える情報は、自分で情報を判断し、Hasty generalization:誤った一般化にならないように気をつけることが必要だと、最近強く考えるようになりました。

Comment(1)