使い方を考えさせられるIT
最近気づいたことですが、ipod touchにはマニュアルが入っていません。機能的には携帯電話よりも多機能であるはずですが、マニュアルがないというのも不思議なものです。
数年前のパソコンや携帯電話は誰も読まない分厚いマニュアルがあり、それで使い方を勉強しましょう。というものでした。私はその感覚にならされていたため、マニュアルがないのは非常に不思議に感じました。
しかし、ipod touchはマニュアルがない。ということは、使い方は自分で考えましょう、というか自分で感じてくださいと、Apple(というかスティーブジョブズ氏)から言われているように思えます。
確かに、現在のIT機器は多機能で、特にスマートフォンなどは使い方が特定されているものではなく、アプリを追加すればいかようにでも活用できます。
それなりにITリテラシは高いと思っている自分は、それで何も問題ない、というよりもその方がありがたい。
しかし、現在のスマートフォンブームをみると、すべてのユーザーが自分で活用方法を考え、且つその手段(アプリ)を入手できる人かというと少し疑問を感じてしまいます。
ガラケーであれば、どれを使っても電話とメールとキャリアのサイトは利用できる。それ以上の機能はついていても、使いこなせなくても仕方ないと思える。
スマートフォンは、最低限、電話・メール、ネットはできますが、それ以上に何ができるかはあまり明確になっていません。というのも、使いたい機能があったらソフトをダウンロードして自分で使えるようにする。
メーカーから使い方が限定されていたITから、使い方を自由に設定できるITへ。その変化は利用者にとってありがたいものでもあります。しかし、使い方を指定されてきたITになれた利用者にとってはとても難しい変化の時を迎えているのでしょう。
だからこそポメラのような単機能商品が売れているのでしょう。