オルタナティブ・ブログは”普通”のブログか?
オルタナティブ・ブログは”普通”のブログか?
何を以って”普通”というかは、ここではアメブロやココログ等、誰でもが自由に開設できるブログおよびそこにおいて発信されている内容のことを指す、としよう。
オルタナティブ・ブログを書いているブロガーさんによってその意見は分かれるかもしれないし、見て頂いている方々の中でもその意見は分かれるに違いない。
まだ書く権利を得られて1年経つか経たないかの、まだまだ初級ブロガーでしかない妹尾の答えは、”普通”とも言えるし、”普通では無い”とも言える、という玉虫色の解答しかできない。
オルタナティブ・ブログに、その精神、というか、開設の意義のようなものが「オルタナティブ・ブログ憲章」として書かれているのをご存知だろうか?
↓オルタナティブ・ブログ憲章
http://blogs.itmedia.co.jp/portal/2006/04/post_e838.html
また、ブロガー募集ページにもブロガーの募集要項が記載されている。
↓オルタナティブ・ブログ ブロガー募集のお知らせ
http://blogs.itmedia.co.jp/portal/2006/04/post_d58b.html
詳細は上記のリンク先を見ていただく、とする。
これを踏まえつつ、ITmedia自身が考えているであろうオルタナティブ・ブログの存在意義についての自分なりの解釈は、
・ITmediaとしてはもちろんメディア企業だから、自分達自身が自分達の観点で取材し営利企業として成り立たせるためのコンテンツを有し、またコンテンツを生み出していく必要がある
・ただ、それはあくまで記者の視点により取材された結果のものであり、第三者的な公平な観点で見ることができている、とも言えるし、当事者としての本当の事情を理解するまでには至らないケースもある
・こんな中、IT系ビジネスに現在接している人達が、それぞれの観点で、それぞれのビジネスシーンで見て・得て・感じたことを発信させてみることで記者とはまた違う視点・カバー範囲のコンテンツができあがるのではないか?
・仕事と生活はきっちり線を引いている、という人も居るだろうが、日常生活の中で見て、感じたことが少なからず仕事にも活かされたり、また影響したり、ということもあるだろうから特に記述内容には制限をする必要が無いだろう
である。だから、ITmediaにとっては内容が多様化すること、それぞれのエントリーが極めて主観的であることがあったとしても、それは敢えて受け入れてくれているのだと思っている。ITの「次」を読んでもらうために内容の取捨選択は読者に任せる、というか。
だから、と言ってはなんなんだが、自分の場合、エントリーを書くにあたって、あらためて自分の書こう、としていることについて記憶と事実が相違していないか?を確認することはあるけれども、書く対象に対して取材するようなことはしていない。あくまで自分の主観、その時、今、発信したいこと、事実見たこと、感じたことをエントリーしている。素人が”記者”として振舞ったところで誰も相手にしてくれないだろう。
以前ネット上で自分が揶揄されたこともあるので正直に書いてしまうが、このブログを書くことによって1エントリーいくら、といった原稿料は一切発生しない。そんな1エントリーいくらで原稿料が出るぐらいなら、きっと自分は会社を辞め、四六時中エントリーしていることだろう。そんなにITmediaは甘くは無い、というか営利企業として当たり前だろう。
それでもオルタナティブ・ブログで自分がエントリーを書く動機は、”路上ライブ”に近いものかもしれない。以前にも書いたが、特に自慢できるような実績がある訳でもなく、自信を持てるような大した資格取得もしていない自分を全く知名度の無いアマチュアミュージシャンだ、と仮定する(これも事実だが)と、いくら自分自身で勝手に自信のある曲ができたから、と言ってライブハウスでライブをしたところで、自分自身で集客はできないし、いいところ他のミュージシャン目当てで来たお客さんの数人が偶然聴いてくれるだけだろう。元々まず聴いてもらうべき対象が少な過ぎる。これは自分でブログを立ち上げた状態と同じ、である。一方、”路上ライブ”なら多くの人が通り過ぎて行くので偶然にでも「まぁおもしろいかな」と思ってくれる人が発生する可能性が上がるだろう。もちろんその中には「うるさい!」と思う人も居るし、「迷惑だ」と思う人も居るだろうが。まさにこの構造で、ITmediaというビッグネームに多くの人が集まり、そこで偶然妹尾のエントリーに目を止めてくれている人が事実として居る。とてもありがたい。自分の喜びは、誰かに何かを教授できた時ではなく、誰かが自分のエントリーを何かのヒントにしてくれた時である。こういった機会が得られるのは、まさにITmedia様さまである。
大変長くなってしまったが、自分が自然なエントリーをしている、という意味ではオルタナティブ・ブログは全くもって”普通”のブログと言える。
ただ、一方で、これも以前に書いたように、実名で書いている、ということによる責任感というものは発生する。ITmediaが何も介入しない、ということを笠に着て、何をやってもいいだろう、ということでは当然無いだろう。そこは紳士協定のはずである。また、他のブロガーさんのエントリーに対して失礼でもある。だから(これでも)自分なりに、「このブログに書いても迷惑はかからないだろう」というボーダーラインは設定しているつもりである。そういう意味では逆に気を遣ったエントリーをしている、ということで”普通では無い”ブログでもある。オルタナティブ・ブログを書いているブロガーさんで”普通”でしかない、という人が居たならば、その人は前述のようなことは意識せずともできている、もしくはそんなことを意識する必要もなく真っ当なことを常にエントリーされている方なのではないか、と思う。
実は本日エントリーしよう、と思っていたネタがあったのだが、全部書き終えてからもう一度見直してボツにすることにした。エントリーを書いていた時、紛れもなく、その時自分が発信したい内容だったのだが、「やはりこれは違うだろう」と思い、ボツにすることにした。そこで自分としてオルタナティブ・ブログをどう捉えているのか、を改めて整理してみることにした次第である。
じゃあこのエントリーそのものが妥当なのか?・・・は皆さんの反応に委ねることにする。
ただ最後に一つだけ、”普通”のブログとしての記述をしておく。
実は本日で結婚して10周年を迎える。
結婚時は自動車販売会社に出向中だった。その後引越を伴う職種変更(復職)や転職および転職に伴う引越、長男誕生、と普通とも激しいとも言える10年を過ごした。
付き合ってくれた妻にあらためて感謝の言葉を捧げると共に、これからもよろしくということをここに記しておきたい。