「フツーの人」のITシステム・IT社会
自動車社会は普通の人が自分の欲しい車を選んでその恩恵に浴している。しかしITシステムは、そうはいかない。「フツーの人」が欲しいITシステムを、車と同じように手にする事がいつ頃可能になるだろうか?それには、どんなシステム作りが必要なのだろうか・・・? BPMSがそこにヒントを与えてくれると思っている。
そんなやりとりを、某大手企業の情シス課長のAさんとメイルでした。ご紹介する。
■第一信 小生からAさんへ
A 様
昨日は御時間、有難うございました。色々お伺いさせてもらいました。
現場の実務の方々と、当方のようなITベンダとの間にあって、両者を結ばれる情シスの方が、今後最も重要になってきます。その意味で、ベンダー主導の時代から、面白い時代に徐々に移っていく時代と思います。
今後とも、色々お話を聞かせていただければと思います。
よろしくお願いします。 宇野澤
■第一信への返事
宇野沢様
Aです。お世話になります。
こちらこそいろいろなお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
以前にも申し上げましたが、ビジネスプロセスはエンジニアリングだと思いま
す。コンプライアンスを遵守し、効率的に業務を流していくことを考える、結構
楽しい領域だと思います。
そのためにはまず現場実態を正確に捉えることが肝要と思いますが、これがなかなか。
今後ともよろしくお願いします。
■ 第二信 小生からAさんへ
A 様
お忙しいところ、ご返事ありがとうございます。
Aさんの云われる「ビジネスプロセスはエンジニアリングだと思います。」を、小生に都合良く解釈させていただきますが、小生もその通りと思っています。
①今までのソフト開発は、エンジニアリングでなかった。エンジニアリングの共通規定が無く、個人の努力という不確かな、そしてかなり悲痛なものの上になされている仕事です。
②BPMは、明確な基盤でもって、ITのプロでない普通の人が自分の日々の業務を遂行・改善するのに、自分主導で要求し、短期・低価格にシステムを完成してもらえる、そんなIT産業・IT社会を創る基盤です。その実現のために、協会が必要になってくるわけです。
③IT産業は、サービス産業と製品産業と両面を持っています。その意味からも結構楽しい領域と思ってます。
今後ともよろしく。 宇野澤
■第二信への返信
宇野沢様
ポイントは、業務に携わる「フツーの人」に認識してもらえるか、だと思います。
程度の差はありますが、IT関係者も例外ではないと思いますし。
■第三信 小生からAさんへ
A 様
「フツーの人」・・・いい表現ですね。
フツーの人に受け入れられてIT業も産業になるし、IT社会も生まれるのですから。