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「フラット化する世界」 ①

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「The World is Flat」の邦訳版 「フラット化する世界」が刊行された、早速25日に購入し読みはじめた。邦訳では上下二冊、各1,900円。米国で200万部突破とある、日本でどうだか解らないが、読み始めたら結構面白い、まだ上巻の1/3あたりだが。コンピュータの発明から今日そして明日への進化を、観念だけでなく、ジャーナリストの面目躍如、世界を取材しての記述である。そして、その情報社会が地球をどう変えてきたか、どう変えていくか・・・。地球というと他人事だが、我々の生活をどう変えていくか・・・ということか。それなら、睡眠時間が減ってしまうが読むきゃないか、という訳。

私の興味に残った所を少し書き抜いていく、箇条書きで。

・2004.Feb. インド/Infosys社のCEOいわく、 「世界という競技場は、いま均(なら)されている」と、ITの恩恵でインドで十分に世界に向けて仕事ができると。この言葉から、著書の題名の言葉が出てきた。

・世界はグローバライゼーション(G)に向かっている。G1は、1942年~1800年,コロンブスのアメリカ大陸発見からで、世界のサイズをLからMに縮めた。原動力は腕力・馬力・汽力であった。  G2は、1800年~2000年、世界のサイズをMからSに縮めた。輸送コストと通信コストが原動力となり、多国籍企業が市場を世界に求めた。そして今、G3で、世界のサイズをSから、更に小さくし、世界をフラットにした。その原動力がこの本のこらからの主題だが、PC・光ファイバそしてワークフロー・ソフト(以下WFS)である。そしてその結果、欧米の個人・企業だけでない多種多様の個人・企業が役割を果たしていくようになる。

・WFSプラットフォームは、バーチャル・グローバル・オフィスを実現し、会社や国の境界線に制限されず、最適な人にアクセスし、やってもらいたい仕事をリアルタイムでやらせる事ができる。・・・この2,3年のあいだに」

・今後、フラット化の他の要因、即ち次の6つの協同作業が現実になってくるが、それらはWFSプラットフォームを基に実現される。6つの協同作業とは①アップローディング ②アウトソーシング ③オフシェアリング ④サプライチェーン ⑤インソーシング ⑥インフォーミング

BPM領域に従事する身としては、上記のWFSフラットフォームはBPMSと同値と見ています。そう見るとこれからのIT産業が少し見えてきます。

  

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