僕はアンタみたいには成れないです。
○年前に部下に実際に言われた言葉。
「僕はアンタを目標にはしていましたが、結局そんなには成れないと悟りました。追いつけない目標を求めるのは辛いです。その経験・スキルの差をずっと認識したまま、というのは無理です」
そう言って彼は辞めていった・・・
そういえば、最近、自分は現場にかなり関わってしまっている。
で、1つだけ、気になってしょうがない。上記の言葉だ。
キャリア(経験年数)に差がある以上、基本的にはそう簡単に追いつけるものでもないはずで。
それでも競争意識があれば、当然追いかける。負けず嫌いの業界なればこそ、なおさら。
こと自分にとっては、
すべての上司は永遠の先輩だった。
差が埋まる必要はない。経験年数の差はそのままでもいい。
ただ、
そこに、そのスキルレベルにその地位に、自分が到達したい。それはその通りだった。
でも最近、後進は(出世の)スピード感も気になるみたいだ。
そりゃそうだなあ、人生は短い。早く達成したいもんね。
ただ説明が難しいんだけど・・・
スキルを積む順序と量と、そして、
それをうまく醸成させるために必要な一定の時間は必要なわけで。
きっと・・・表題の言葉は常に存在する言葉なのかも知れないです。
僕にとっても、上司・先輩と私の出世スピードも違ったし、スキルレベルが追いついたなあと各マイルストンで設定していた指標の達成感も、それなりにタイムラグはあったし。
確かに、いくつか部分的な面で、自分が先輩・上司を追いつき追い越すことはあるんですけど、そういうことは必然でもなんでもなくて、いろんな複雑な事情もあってそうなっているだけなんで。
それを一喜一憂したり、短絡的に自分の能力評価に帰結するよりは、もうちょっと「ラッキー」的な感覚を持って、できるだけ客観的に、自分の現状と将来の可能性を予測するのがいいと思いますね。
・・・うん、その辺が、ちょうどええ(笑)。