復興庁大臣と吉本興業芸人に学ぶ「返し」の流儀
復興相が記者に「うるさい」 官房長官 適切に対応を(NHK)
「出て行きなさい!」今村雅弘復興相が記者にキレる(産経ニュース)
「あ〜あ、引っかかっちゃったなあ」というのが僕の感想。でも、記者さんの言い方もさることながら、「売り言葉に買い言葉」になっては、大臣という存在ではなくなってしまいますね。まあ、腹が立つ気持ちは分からないではないですが、怒っちゃいけない。
「自主避難」とか「自己責任」といった、具体的な内容に言及するつもりはありません。そういうことではなく、怒らないで適切に対応する技術が、今の時代には必要になってきている気がします。
僕たちの日々でも、下手をすると場面だけ切り取って叩かれかねない。そうならないためにどうすべきか、ということなんだろうと思います。
僕自身、日々の仕事の中で「ああ、この人はお話がうまいなあ」とか「この人の伝え方は最高だな」と感じることがあります。しかし、なかなか真似ができない。そりゃそうですよね。その場面で話されていた内容は、その場面でのみ有効な話であることがほとんどです。よって、使い回しができない。
一方で、テレビのバラエティ番組の中、あるいは芸人さんの舞台では、日々「使いまわせる返し」が爆裂しているように感じます。それは、大阪漫才的な「なんでやねん」という古典的なものだけではなく、上手に相手を傷つけないように、でも言うべきことははっきり言う、という感じで。
その昔は、芸人さんというと、ある意味で天性で漫才や漫談というものが出来る人たちがいらっしゃいましたが、最近では吉本興業のNSCや人力舎のスクールJCAのような芸人養成学校があるおかげで、そういうコミュニケーションを学んでからテレビや舞台に出てくる方が増えてきました。(まあ、だから余り気味というのもありますが)
今日の結論
日本の大臣になる人は、任命されたら一ヶ月、NSCでゼロから勉強してくる、という提案はダメですか。