正しいクリスマスの過ごし方と多様性
僕が20代のころは、旅行会社で企画側にいたのですが、毎年韓国から800名の観光客が船で神戸港に入り、そのバス22台の運営に回っていたので、クリスマスシーズンはその対応に奔走していました。
当時は、韓国人は自由に海外旅行に行くことが出来ず、こういった団体旅行でしか日本に来ることができなかったので、毎年船は満室だったんですね。でもって、クリスマスイブは、そのお客さんたちが買い物に奔走する日になっていたので、家電量販店に付き合ったりして、対応が終わるころにはおおよそ23時。この時間には、たとえ焼き鳥屋さんに行っても「すみませーん!もう何もないんです」と言われる始末。ヘトヘトの身体を引きずって、コンビニに行くか、ファミレスに駆け込むか、くらいしかなかった記憶があります。
当時は、18時くらいから大きなプレゼントを抱えた男たちが街角に佇み、女子たちは「おいおい、それで会社に行くのか?」みたいなボディコンで街を闊歩していた時期。デートには、必ずゴージャスなディナー(とは言っても、20代なら一人5-6,000円が限界だったのだと思いますが)を予約しないといけない。ホテルだって、あらかじめ予約していた時代。ある意味で、クリスマスイブの過ごし方はパターン化されていたんですね。
今年は、クリスマスイブが金曜日からの三連休になり、家族と過ごす、なんて人が多いと聞いています。なので、お店は予約が入らず苦労されているところが多いのだとか。そうでなくても、クリスマスの過ごし方が多様化してきていて、女子会でホテルのスイートルームを借りて飲み明かす人たちもいるようですし、男だけで集まる人もいるようです。80年代だったら、まわりから「かわいそう」と言われた過ごし方。(笑)でも、違うんですよね。
もちろん、家庭を持っている人はそれが中心になるのでしょうが、その過ごし方にはパターンでくくれなくなっているのが良いことだと思うんですよね。いずれにせよ、楽しい、心温まる時間が過ごせれば良いのだと思います。
Merry Merry Christmas!!