「仕事がない世界」をどう生き延びるか
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僕のように長年働いてきた人間、そしてこれからも働くことが当たり前だと思っている人間にとって「仕事がない世界」なんて言葉を聞くと、背筋が凍る気持ちになります。収入源の紛失も怖いですが、何より仕事がなくなる、という怖さのほうが強い気がします。自分自身のプレゼンスが、なくなってしまう気がするからです。
この番組の中では、Uberのストライキの話やAmazonのドローン配達実験の映像以外に、スイスでのベーシックインカムの議論も出てきています。ベーシックインカムは、日本での、どうせたいした収入にならないのなら、働かずに生活保護で暮らそうとする人たちをどうするか、という問題にもぶち当たってくるわけですね。働いて税金を納める人が割を食うような感じ。それは納得出来ない、という人も多そうです。
一方で、5年後に食えなくなる職業というのもありそうです。少なくとも、今まで何十年も成長していない事業、業務、職種というのもあります。で、少子化で人が少ないということを考えると、経営者としては「人間でなくてもいい仕組み」を考えたくなるもの。例えばPepperなら、人事も要らないし、心のケアも不要ですしね。
仕事がない世界という凍り付きそうな話題ですが、いずれ他人事とは思っていられなくなる気がしました。
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