ダメな会社を見極める方法「トイレ、デスク、ゴミ箱、顔」
以前、とある調査会社のお知り合いから聞いたお話しを、坂本さんの「ゴミ箱から考える、会社・組織・製品の品質」を拝読して思い出しました。坂本さんが書かれているように、飲み物を飲み切っていない缶ジュースや缶コーヒーって、ゴミ箱の中を猛烈に汚しますよね。自宅でも汚くなってしまう人っていると思います。会社だけ、というのなら、自宅以外だけ汚してしまう人なのかも知れません。
当社にもときどき、帝国データバンクなど調査会社から、調査にお見えになります。おそらく、新規お取引先から調査依頼が入ったのでしょう。僕も調査を依頼することがあるので分かるのですが、調査依頼をして調査結果が出てくるのは、売上、利益などの数値データだけではありません。むしろ、小さな会社の場合ですと、社長の人柄について細かく書かれています。趣味やギャンブルをするかどうか、といったことまで書かれているのですね。それだけ小さな会社では、経営者のインパクトが大きいということなのでしょう。
そして、会社の雰囲気をすごく重視するそうです。社員の雰囲気、挨拶などですね。でも、多くの場合は会議室に通されてしまうので、社員になかなか会えません。そのため、自社ビルやフロア貸切ですと、トイレを見るそうです。清掃はビル管理会社がやっている場合が多いので、そうではなくトイレットペーパーの使い方とか、洗面台などの使い方を見るそうです。丁寧に使っていて、さらに「洗面台を使ったら周りを拭きましょう」などと書いてあり、台拭きが置いてあるトイレは印象がいいそうで、その逆に水が飛び散っているとかは印象がよくないそうです。もちろんそれは経営や企業の状況と直結しているわけではないのですが、「そういう会社だ」という事実を把握するのだとか。
オフィスを見ることができる場合は、社員の挨拶だけでなく、デスク周りを見るそうです。仕事が出来なさそうな、物を書くスペースもないデスクは「ちょっとね」ということだそうで。整理整頓を見るのですね。
ゴミ箱も見る、というか見えてしまうそうで、社員の脇に置いてあるゴミ箱が、分別もなく空き缶と弁当のゴミが一緒に山積みにされ、何日分もあるのは「ちょっとね」だそうで。
そして、当然社員、経営者の顔を見るそうです。初めて会った時の挨拶が笑顔かどうか、なんてのもあるそうで。そういえば、オバマ大統領とミシェル夫人の笑顔は素敵でしたね。日本の政治家の笑顔って見ないなあ、なんて思った瞬間でした。
調査会社にどう見られるか、というのは結果的な話ですね。普段からどうしているか、の延長線にあるのだなあ、ということを思い出した今日この頃です。