“ミスター豆腐”から“ミスターしらたき”へ
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ぼくはロサンゼルスに住んでいたときに、
多くの人生の先輩方と知り合うことができて、
それが自分にとって貴重な財産となっています。
そのうちの一人、雲田康夫さんから連絡を受けて、
久しぶりにお会いしました。
雲田さんは、ぼくがロサンゼルスに住んでいたときに出版プロデュースした
『豆腐バカ 世界に挑む』という本の著者で、
森永乳業の米国法人の社長として赴任して、
アメリカ人の嫌いな食べ物ナンバー1だった豆腐を
アメリカに売り込んだという方です。
車のナンバーを「TOFU A」に替えてアメリカ人の反応を見たり、
ロサンゼルスマラソンに豆腐の着ぐるみを着て参加したり、
豆腐シェイクなどのオリジナルメニューをつくったりなどの試行錯誤を繰り返し、
四苦八苦の末、紙パックの豆腐を欧米に普及させて、
“ミスター豆腐”と呼ばれるようになり、
2008年には日本食海外普及功労者表彰事業農林水産大臣賞を受賞されました。
森永乳業を退職後、現在もアメリカで
英語では“devil's tongue(悪魔の舌)”と呼ばれるしらたき(こんにゃく)を
ノーカロリーの“ミラクルヌードル”として売りこむことにチャレンジしつつ、
ときどき日本にいらして講演活動をされています。
“ミラクルヌードル”は順調に売り上げを伸ばしているそうで、
今は“ミスターしらたき”と呼んだほうがいいかもしれません。
73歳の現在も精力的に活動されていて、
お話を聞いていて、とても刺激を受けました。
ロサンゼルスには雲田さんと同年代で
活躍されている方はたくさんいらっしゃって、
そういう人生のロールモデルとなるような方々と知り合うことができたのは
本当に自分にとってよかったなと改めて思いました。
| 豆腐バカ 世界に挑む—They Call Me “Mr. Tofu” | ||||
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