他人はぼくの可能性の一人
昨日に引き続き、久米信行さんの新著
『言いわけばかりで動けない君に贈る33のエール』の
出版記念イベントの話です。
後半のトークライブのゲストの一人として、
デジタルメディア研究所の橘川幸夫さんが出演されました。
トークライブは、主にリスクをとることをテーマにしていましたが、
橘川さんは、もともと音楽雑誌「ロッキングオン」の創刊メンバーで
「僕はリスクはとらない。リスクとは何かを持ってる人が何かを失うことだけど、
生命以外、最初から何も持っていないから」
「僕は会社をやってるのではなくてバンドをやっている。
バンドは、リスクをとってなんかやらない。やりたいことを仲間とやるだけ」
といったロックっぽい発言をされていました。
個人的に特に印象に残ったのが以下の発言。
橘川「他人というのは、僕の可能性の一人なのだ、と思った瞬間、すべてが楽になった。嫌いな奴も、僕の可能性の一つなのだから」
— 橘川幸夫(きつかわゆきお) (@metakit) July 16, 2013
似たようなことは、ぼくもときどき考えます。
自分は現代日本の普通のサラリーマン家庭に生まれたけど、
それはたまたまであって、
もしかしたら、アフリカの貧しい国に生まれていたり、
韓国の日本嫌いの家庭に生まれていたりしたかもしれないと。
つまり、あらゆる人は、
自分だったかもしれない可能性の一人だということです。
そう考えると、生まれつきで自分では変えられないことで差別したり、
国や文化が違うことで敵対視したりするようなことは
おかしなことだとわかります。
もちろん、人によって合う合わない、好き嫌いがあるのは当然ですが、
たまにでもこういったことを考えて、意識しておくことで
人にやさしくなれるように思います。
ちなみに、久米さんと橘川さんには、
8月7日の「自分史フェスティバル2013」の
パネルディスカッションに出ていただきます。
当日、どんな話が聞けるのが楽しみです。
あと、橘川さんは、10月12日、13日に京都で、
セミナーや講演会、イベントを同時多発的にやろうという
「未来フェス」も企画されていますが、こちらも面白そうです。