NHKを退職され、フリージャーナリストとして活動を開始した堀潤さんのイベントに参加してきました
NHKを退職された堀潤さんが、フリージャーナリストとして
すでに連載を始めたり、将来の構想を発表されたりしています。
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そんな堀潤さんが、講談社の「現代ビジネス」の主催で、
田原総一朗さん、評論家の宇野常寛さんと
トークセッション「堀潤と考える『メディアの未来』」をやるというので
参加してきました。
田原さんや宇野さんの話も面白かったですが
堀さんの話を中心に、印象に残ったことをまとめてみます。
堀さんがNHKを辞めたのは、
自分のやりたいことがNHKの枠の中に収まりきらなくなったからとのこと。
NHKの会長の松本正之さんは、元JR東海の副会長で、
「自分でレールをひくな。レールに沿って安全運行するのが
公共放送の役目だ」と言っているそうです。
それで、特に東日本大震災や原発事故の緊急事態を報道するときも、
自分は現場の情報をそのまますぐに伝えたいのに、
局内でいちいち正式な手続きを踏まないといけなくて、
局の公式見解と現場の乖離を感じたそうで、
それもNHKを辞めるにいたったきっかけになっているとのこと。
トークセッションのあとには、堀さんがUCLAに留学したときに制作した
原発をテーマにした映画『変身』を上映しましたが、
ロサンゼルスで一般市民向けに上映会をしようとしたら
NHKからストップがかかり、結局中止になったそうです。
その後話し合った結果、ロサンゼルスへの留学中に撮影した部分は
NHKに著作権があるので上映はできないけど、
ほかの主に市民ビデオを編集した部分はオーケーになったそうで、
その部分だけの上映でした。
堀さんは、イギリスの「ガーディアン」のオープンジャーナリズムのように
もっと報道のプロセスを公開していきたいという話や、
市民が公共の電波を使って放送できるパブリックアクセスなど、
市民の発信力をあげるサポートをしていきたいという話をしていました。
今後の堀さんの活動に期待したいと思います。