物事の正しい理解は「比較」から生まれる
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「ほぼ日刊イトイ新聞」に、
「銃・病原菌・鉄」の著者として知られるジャレド・ダイヤモンドさんと
糸井重里さんとの対談が連載されています。
ジャレド・ダイアモンドさんのクリアな視点 - ほぼ日刊イトイ新聞
その第3回『「いまいる自分」から自由になるために。』で、
人間はどうしても「いまいる自分」にとらわれて物事を考えがちだけど、
偏らずに考えるにはどうしたらいいかを質問されて、
ダイヤモンドさんが、物事の理解は正しい「比較」から生まれると答えていました。
例えば「近世フランス史の専門家」だったら、
自分の専門の近世フランスの視点だけから物事を見るけど、
一つの場所や時代をじっと見ているだけでは
その文明のことは理解できないだろうと。
これはぼく自身の経験からも、実際にその通りだなと思います。
日本から外に出て、アメリカにしばらく住んでみて、
日本とアメリカの違いを比較できるようになって
より日本のことを深く理解できるようになりました。
また、50年以上生きてきて、例えば、パソコンがなかった時代や
インターネットがなかった時代を知っているから、
生まれたときからインターネットがあった世代よりも、
以前との比較で、インターネットのありがたみを
より理解できるように思います。
こういった空間軸と時間軸で比較の視点を持てるようにするには、
自分が育ってきたところとは文化の違うところに住んでみることと、
自分の過去をきちんと振り返って整理してみること、
つまり自分史をまとめてみることが重要だと思っています。
下記の記事もちょっと参考になりそうです。
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