学研の「大人の科学」シリーズ発案のきっかけ
昨日は、僕が出版社の学研にいたときの元上司と、
当時の仕事仲間に久しぶりに会って、
食事しながら、いろいろ情報交換しました。
この元上司は、僕の「カンクロー」というあだ名の名付け親でもあり、
とてもお世話になった方で、学研の中でもかなりのやり手です。
学研の「大人の科学」シリーズの発案者でもありますが、
発案したきっかけは、自分が子どものころに貧乏で、
なかなか「○年の科学」を買ってもらえなかった記憶があり、
大人になってお金の余裕がある今だからこそ買える、
大人でも楽しめる、当時の「科学」のような雑誌があると
いいのではと思ったことだそうです。
最初は企画を疑問視され、
周りから「大人のおもちゃ」みたいなネーミングだとか、
いろいろ言われたそうですが、
実際に出してみたところ、大ヒットして、
現在でも「大人の科学マガジン」としてシリーズ化されています。
僕は自分史の講義のセミナーで、自分史のメリットとして、
自分の過去を振り返ることで、
そこから自分の夢や生きがいを見つけられることをあげていますが、
特に自分が子どもだったころのことにヒントがあります。
子どものころには、好奇心や興味にまかせて
自分の好きなことや面白そうなことに
いろいろチャレンジしていたはずです。
でも、能力や条件が不足していたり、
親から止められたりして、あきらめてしまうことが多くあります。
そういったことをそのまま忘れてしまう場合が多いですが、
その中には、大人になった今だからこそできることもあります。
子どものころを振り返っていろいろ思い出してみることで
そういったことを見つけて、それを自分の新たな夢や生きがいにしたり
ビジネスのヒントにしたりすることができるのです。
「大人の科学」はまさにその好例だと思います。
自分の夢や生きがい、やりたいことがなかなか見つからないという方は
ぜひ自分史を活用してみてください。
自分史活用推進協議会が出版している「自分史作成キット」も参考になります。