正月の家族の食事会で
昨日は正月恒例で弟夫婦が来て、両親と一緒に食事会をしました。
雑談しているうちに、何かの拍子で、
父が若いころのことを語り出しました。
父の父(僕の祖父)は、最初は銀行に勤めていて、
太平洋戦争へ向かっていく時期に銀行が立ちゆかなくなり、
銀行から県庁の公務員に替わったそうです。
父は、成績がそこそこよくて、
できれば東大や医学部を受けたかったけど、
6人兄弟の長男で、家族が全部で10人いて、
公務員の給料で10人が食べていかなければいけなかったので
東京へ行ったり、医学部へ進んだりすることはとてもできそうもなく、
結局名古屋大学の応用化学科に進んだとのこと。
父はもともと普通の技術系サラリーマンで、
普段父と話をすることも少なく、
若いころの話もほとんど聞いたことがなかったので、
父にもそういう時代があったんだなと、
なんか不思議な気持ちになりました。
僕は、自分史の講座やセミナーで、
自分史はコミュニケーションツールになり、
たとえば家族でも、子供時代など自分史的な話を聞くことで
よりコミュニケーションを深めることができるという話をしていますが、
実際のところ、自分自身は、両親の子供時代の話を
きちんと聞いたことがほとんどありません。
なんかやっぱり改めて聞くのは
ちょっと気恥ずかしい感じがするんですよね。
でも、今回の食事会で父の若いころの話を聞いていて、
自分史的な話を聞くことは、やはり家族間でも
コミュニケーションを円滑にするのに確実に役立つなと思いました。
自分史の魅力を普及していく活動の参考にもなりそうなので、
近いうちに、何かにかこつけて、
両親に子供時代の話などを聞いてみようと思っています。