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東大法学部が定員割れ

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「なんと東大法学部が初の定員割れ 法曹志望、公務員志望減少が影響か」という記事を読みました。

「東大法学部が定員割れ」と言われても、
東京大学の仕組みをよく知らない方にはピンとこないと思いますが、
記事にも書いてある通り、東京大学の場合、入試の時点では、
教養学部の教養課程の文科I、II、III類、
理科I、II、III類という区分けになっています。

その後、専門課程に上がるときに、進学振り分け制度というのがあり
成績によって自分の進みたい学部、学科に進めるかどうかが決まります。

通常、文科I類は法学部に進むことになっていて、
普通に勉強していれば法学部に進めますが、
ほかの学部へ進むこともできます。
文科1類以外から法学部に進むことも可能です。

それで、文科I類に入ってけど法学部に進まないという人が増えて、
定員割れしたということです。

確かに、最近は司法試験に受かっても、
なかなか仕事につけない人が増えているだし、
官僚もいろいろと大変そうなので、なりたい人は減ってそうだし、
法学部の人気が落ちるのも無理はないかと思います。

僕自身も、東京大学に入学したときは文科I類でしたが、法学部へは行かず、
教養学部教養学科のアメリカ科に進みました。

入ったときからマスコミ志望で、
また当時「アメリカ横断ウルトラクイズ」が放送されていて、
「ウルトラクイズ」で勝つための知識を身に付けたいというのもあったので、
アメリカ科に進んだのですが、
結局「ウルトラクイズ」はいつも予選で落ちていて、
成田までも行けませんでした(笑)。

卒論は英語で書かないといけなかったのでかなり苦労して、
就職も1年目では決められず、就職浪人しましたが、
アメリカ科へ行ったことは、その後アメリカに住むことにもつながりました。

客観的に言えば、当時は法学部に進んだほうが、
就職活動のやりやすさや将来性などの面でよかったかもしれません。

周りからも、せっかく法学部へ行けるのに
どうして行かないのかと言われましたが、
法律にはあまり興味が持てなかったし、
結局は自分が興味を持てる道へ進んでよかったです。

仕事を選ぶときにも、お金がよさそうとか、条件がよさそうとかで考えるよりも、
自分が本当にやりたいか、興味を持てるか、好きになれそうかで考えたほうが、
いろいろ苦労することはあっても、
結局は楽しい人生を送れるのではないかと思います。

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