イベント『「記録」と「記憶」について考える』を開催
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昨日は、東日本大震災からもうすぐ1年ということで、一般社団法人自分史活用推進協議会の主催、NPO法人市民がつくるTVFの協力で、『「記録」と「記憶」について考える』というイベントを開催しました。
前半の第1部は協議会の前田義寛代表理事が『「自分史が日本を元気にする」―記録は流されても記憶は流されない』というテーマで話をしました。「記憶」を「記録」して「伝達」していくことの意義と重要性について、自分史や災害記録体験集を例に解説されたのですが、その話の中で、ノーベル賞学者の湯川秀樹博士が書いた詩文「原子と人間」を紹介していました。
一部を引用します。
火の用心は大切だ
放火犯人が一人もないとはいえない
原子の力はもっと大きい
原子はもっと危険なものだ
原子を征服できたと安心してはならない
人間同志の和解が大切だ
人間自身の向上が必要だ世界は原子と人間からなる
人間は原子を知った
そこから大きな希望が湧いてきた
そこにはしかし大きな危険もひかえていた
私どもは希望を持とう
そして皆で力をあわせて
危険を避けながら
どこまでも進んでゆこう
詩の全文は私が以前アップした以下のエントリーで読むことができます。
日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹さんが昭和23年に書いた詩文「原子と人間
前田代表理事も話してましたが、原発や原発事故は、人間の傲慢さや欲が生み出したものだと思っています。原発再稼働について議論が起こっていますが、原発の是非について考えるとき、ぜひこの湯川博士の詩文を心に留めておいてほしいと思います。
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