オルタナティブ・ブログ > 点をつなぐ >

触媒のように世の中のいろいろな人やものをつないで変化を起こしていきたいと思っています

映画『フクシマ2011~被爆に晒された人々の記録』の完成披露試写会に行ってきました

»

昨日、渋谷のアップリンクで映画『フクシマ2011~被爆に晒された人々の記録』の完成披露試写会があったので行ってきました。

この映画は、映画『二重被爆』シリーズの稲塚秀孝監督が、福島県南相馬市と飯舘村を中心に、放射能汚染と向き合いながら生きる人々を追ったドキュメンタリーです。

この映画を撮るきっかけになったのは、昨年4月のJapan Film Festival Los Angelesで『二重被爆~語り部 山口彊の遺言』を上映するため、稲塚監督がロサンゼルスへ行ったときに、現地に住む日本人の方々から、海外では日本の原発事故についてきちんと報道しているのに、日本のメディアは実情を伝えてないのではないかと言われたことだそうです。それで、昨年5月から取材を始め、延べ60日間に渡り撮影を行ない、収録したテープは150本を超えたとのこと。

南相馬市の桜井市長、自ら園児たちの家の除染に取り組む保育園の先生、細々と営業を続ける小料理屋のおかみさん、幼い子を抱え将来移り住むための準備をしている女性、飯舘村で畜産業を営んでいて現在は仮設住宅に住む男性、自分の学校に通えなくなりサテライト校で勉学を続けている高校生、ボランティアしようと南相馬市に移り住んだ夫婦、福島原発で働いていた技術者など様々な人たちが登場しますが、単に悲惨な状況を訴えるのではなく、放射能汚染の恐怖にさらされて複雑な心情をかかえながらもたくましく生きようとする人々が描かれていました。

これから3月11日に向けて、東日本大震災や原発事故をテーマにした番組や映画などがいろいろ出てくると思います。これらを見たところで、当事者の心情はなかなか理解できないでしょうし、私たちにできることは少ないかもしれませんが、二度と福島原発事故のような悲劇を起こさないためにどうしたらいいのかをよく考えて、なんらかの行動を起こしていきたいですね。

Fukushima2011p

Fukushima2011pamphlet

Comment(0)