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いい文章を書くためには自分史を掘り下げることが役に立つ

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人材コンサルタントで、キャリアや就活などの著書も多数出版されている常見陽平さんが、ご自分のブログに、中高生に講演した抄録を載せてらっしゃいました。

試みの水平線 : 『札幌市民のための16歳からのキャリア論』立命館慶祥中学校・高等学校での講演抄録

前半で小学校から大学までの自分史を語っていて、読みごたえのある文章でした。やはり自分の体験に基づいた話、言葉は説得力があります。

最近ネット上では、海外の記事の抄訳や、他の人の記事の引用、コピペやシェアなど、いわゆる借り物的な記事が多くなっているように感じられます。私自身もそういう記事をよく書いているので、否定するわけではないですし、いいと思った内容を、知らない人に知らせてあげるというのはいいことだと思います。ただやっぱりそれだけでは自分自身の成長にはつながらないと思うんです。

いい文章の条件は「自分にしか書けないことを、だれにもわかるように書く」ことだと言われていますが、自分にしか書けないことというのは、自分が経験したこと、体験したことや、そこから自分が考えたこと、学んだことです。そういう意味で、いい文章を書くには、自分史を掘り下げてみることが役に立ちます。

自分のしてきた体験をきちんと一つずつ振り返ってみて、当時はどう感じていたのか、今から見るとどういう意味があったのか、今にどうつながっているのか、何が学べるのかなどを考えて整理しておくことで、自分の言葉で語れるようになります。自分の言葉で語ることで、自分のキャラクターを伝えることができ、内容に説得力も出て、共感も持ってもらえるようになります。

なかなか過去のことなど振り返る時間がないという人も、ぜひ時間をとって自分の過去を振り返り、自分を見つめ直してみることをおすすめします。

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