トム・ソーヤの壁塗りのエピソードに見る、仕事と楽しさの関係
オルタナブロガーの竹内義晴さんが「仕事を楽しくすること」について書いてらしたので、私も便乗して、仕事と楽しさについて書いてみようと思います。
仕事と楽しさについて考えるときに、いつも思い出すのが『トム・ソーヤの冒険』に出てくる、トムが壁塗りをするエピソードです。
トムがいたずらの罰として、おばさんから大きな壁の壁塗りをやるように言われます。トムは最初嫌々やっていて、友達に手伝いを頼んでも誰も手伝ってくれません。それでトムが一計を案じて、壁塗りをいかにも楽しそうにやり始めると、それを見た友達が寄ってきて、面白そうだからやらせてもらえないかと頼まれるようになります。トムが断ると、それならこのリンゴをあげるからと頼まれ、それならしょうがないとリンゴをもらって壁塗りの仕事を友達にやらせることに成功します。最後には壁塗りをしたいという友達が列をなすようになり、トムは壁塗りの仕事を友達たちにやらせながら、友達たちからの品物もせしめてしまったという話です。
このエピソードから、人によっていろいろな教訓を引き出せると思いますが、私が一番思うことは、仕事は本来楽しいものだし、楽しんでやることが大切だということです。仕事は生活のためのお金を稼ぐためにやる苦しいものだというイメージを持っている人もいるかと思いますが、そういうイメージを持って仕事をやるよりも、仕事を楽しむ姿勢を持ったほうがうまくいくように思います。
私は、特に他の人たちと協力して仕事をする場合は、仕事を楽しめる場づくりを心がけるようにしています。また、ウェブサービスなどを企画するときも、利用者に単にメリットを与えるだけでなく、なんらかの楽しめる要素を入れて、その楽しさが他の人にも伝わるようにできないかを考えています。最近、ゲーム以外のサービスにゲーム的なテクニックや考え方を取り入れてユーザーを活性化させるという、ゲーミフィケーションの話題をよく目にするようになりましたが、このゲーミフィケーションの考え方にも通じるものがありそうですね。