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「旧:イギリス大学院 留学日記」で一躍有名になったブッタ像といろいろ語っていきます。

「ジャガー」自動車工場見学。

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行ってきました。ジャガーの自動車工場。残念ながら工場内の見学時にはデジカメ、携帯電話の持ち込み禁止だったため、写真はショールームのみとなりました・・・。まずはジャガーの車。

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ジャガーと言えば、高級車、ダークグリーン、ジャガーのエンブレム、おっさん車(笑)というイメージですが、これイギリスでも同じだそうです。そのため、最近では若い顧客層獲得のためこのようなスポーツタイプも生産しているようです。

1991年にフォードの傘下に入ったジャガーですが、フォード自身の赤字の問題で高級車部門の数社を手放すことになり、2008年3月にインドの「タタ・モーターズ」が約23億ドルで「ジャガー」を買収しました。つい最近の出来事ですね。ではもう少しショールームの写真をご紹介。

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↑ さすが高級車、シートの素材のサンプルが飾ってあったのですが、皮のみです。オールレザーです。

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↑  この木目調のインテリアが何とも高級感を漂わせています。そして右ハンドル。で、この「右ハンドル」について面白い話が。

ジャガーはイギリス車なので当然、元々は右ハンドルである。しかし、日本人で自動車に詳しくない人は「
外車= 左ハンドル」という認識を持っていることが多く、輸出用(右側走行国向け)の左ハンドルのジャガー(正規輸入モデルではXJ、XKに設定)に乗っている人 が意外と多い。ディーラーも交通事情にあわせ右ハンドル車を販売するところと、前述の理由から外車らしくみせる為あるいは他の左ハンドル車からの乗り換え の際違和感がないようにとの理由で意図的に左ハンドル車を販売するところがある。これは現在のロールス・ロイス、ベントレーや(クラシック)ミニでも見られた現象であった。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


なんとも見栄っ張りの日本人ですね、意図的にイギリス車を左ハンドルにしているとは。確かに工場でも左ハンドルの車があり、アメリカへの輸出用かと思っていたのですが、中には日本に送られるものもあったのかもしれません。

さて、肝心の工場見学ですが、3グループに分かれて係員の説明をイヤホンで聞きながら各工程を見て行くのですが、担当してくれたおじさんが見事なバーミンガムアクセント。つかさず同行していた先生が、

「この方は、生粋のバーミンガムアクセントなので、いい勉強だと思ってがんばって聞いてね」

と。で、結果から言うと・・・無理でした(笑)バーミンガムアクセントはブラミー(Brummie)と呼ばれていて、bus が「ブス」、today が「トゥダイ」、I'll が「オイル」という感じに聞こえます。ただでさえ英語が聴き取れない私には厳しい状況でした。

そんな中でかろうじて得た情報は・・・まず自動車 を組み立ててるロボットの多くが日本の「kawasaki」製。そこは日本のテクノロジーに頼っているようですね。そして、各行程の途中に品質や作業効率の チェックを行う大きいボードが置いてあるのですが、そこに大きく「yamazumi board」 と書いてありました。トヨタ式の「山積み表」をそのまま訳しているようです。

このように日本の生産管理手法が直接使われているとは思わなかったので、面白い発見でした。ただ日本の経営手法は文化・習慣的要素を多く含んでいると思うので、日本人ほど細かいことにこだわらない欧米の人達がどのように日本の管理手法を導入・実践しているのか知りたいなぁ、と思ったのは帰宅後。遅かった・・・。
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