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「旧:イギリス大学院 留学日記」で一躍有名になったブッタ像といろいろ語っていきます。

「KAIZEN(カイゼン)」

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ご無沙汰しております。寮のネット回線工事のためひとときのオフライン生活&課題提出に追われて更新がすっかり遅れてしまいました・・・。

さて、先日の授業でジャガーの工場見学に行ったのですが、その前に渡された資料がこれ。

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必要な知識を身につけておきましょうということで「TQC(トータルクオリティコントロール)」「JIT(ジャストインタイム)」などの製造業で使われている言葉の説明が書かれたものを渡されたのですが、「改善(KAIZEN)」の文字が大きく書かれていてちょっと驚きました。

日本にいると、日本の企業の情報は新聞やニュースで当たり前のように入ってくるため、新しいもの好きな日本人にとっては外資系企業の情報の方が興味を持ちやすいかと思います。Mr.ドーナツが新製品の発表をするより、クリスピークリームドーナツが新製品を発表した方が、今の日本では話題になるのではないでしょうか?

しかし、海外へ来てみるとやたらと日本経済や日本企業のことが例として取り上げられます。個人的には結構これは驚きでした。世界で有名な日本企業と言えば・・・トヨタ、日産、ソニーとか?そんなもんでしょ?ぐらいの感覚だったので。

フォーチュンが発表している世界の多国籍企業トップ500社の内、アメリカ153社、日本64社、フランス39社、ドイツ37社、イギリス34社、そして中国29社 が占めています。("The Fortune Global 500"  July 21, 2008 より)

1位のアメリカにはかなりの差を付けられていますが、3位のフランスとの差も大きい。日本企業の経営手法に注目される訳が少しづつ分かってきました。しかし、これは飽くまでも世界をベースに考えた時に日本の国際競争力が高くみえるだけで、過去のデータと比べるとまた少し違う見方ができます。

1999年のデータ、アメリカ179社、日本107社 ("The Fortune Global 500"  July 24, 2000 より)と比べると勢いはかなり衰えてきていると言ってもいいのではないでしょうか?アメリカ14.5%減に対して、日本は40%減ですからね。日本の失速の原因は日本自身にあるのか?もしくは他国の著しい成長にあるのか?このあたりが卒論の課題になるかなぁと思っております。

確かに日本はGDP世界2位ですし、経済規模は明らかに大きいのですが、日本にいると感じないものですね。そして海外に出て初めて知る日本の国と企業。この感覚、離れて or 別れて初めて分かる相手の良さ、みたいなものでしょうか?(笑)

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