スマートフォン向けアプリを使うと個人情報がダダ漏れになる?
米Wall Street Journal(WSJ)が12月18日付けで興味深い記事を掲載している(12月20日現時点では無料で閲覧可能)。
ザックリと乱暴に要約してしまえば、いくつかのスマートフォン向けアプリにおいて、個人情報保護にまつわるルールを無視した情報漏洩が行われているという話だ。
現時点においては、意外なことに(?)、Android向けよりもiOSアプリでその傾向が著しいらしい。
気になる方は、是非ご自身の目でこの記事を実際に読んでいただきたいが、比較的人気のあるメジャーなアプリでも例外ではないようだ。
結局、優れた内容のアプリが無償で提供されているということは、こういった形でツケを払っているという可能性も多いのだろうなと勘繰らざるを得ないし、「タダほど高いものはない」という格言を今さらながらに思い出してしまう。
まぁ、大人が全てを承知の上で無料アプリを使って個人情報をダダ漏れさせてしまうのは仕方ないし、もしかするとそのようなテクノロジーによってこれまで以上に利便性が高まる可能性も大いにあるだろう。
しかし、収入を持たない若年層が同じように行動マーケティングの対象とされてしまうのはあまり気持ちの良い話ではないし、さらにはあまり考えたくないが、こういった個人情報の漏洩がなんらかの犯罪につながらないとは100パーセント否定できないのも事実。
ここにきて、総務省がスマートフォンについてのフィルタリング改善要求を求めているが(毎日新聞 12月19日「iPhone:フィルタリング改善要求へ 総務省」)、Webブラウズだけがフィルタリングされてもあまり意味のない時代になってきているのだなと感じた次第。