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once a fanboy, always a fanboy ――いい歳なのに与太話はやめられない

Androidの「自由」は何を目指しているのだろう?

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 ここ最近、iPhoneのオルタナティブとしてAndroidというプラットフォームに興味を覚えているので、機会を見つけてはAndroid端末を色々といじったりしている。

 ただ、現在の日本で流通するAndroid端末の種類はかなり限られている上、世界で主流となっているOS「Android 2.x」が走る端末はまず見かけることがない。

 どうやら、日本での現状を考える限り、AndroidはiPhoneのオルタナティブというよりは、単なるマニア向けの特殊機器という印象が強い。

 そんな状況の中、先日は知人のXperiaを使って、Googleの公式アプリ配信サイトである「Androidマーケット」を割と時間をかけてブラウズできる機会があった。

 Androidマーケットの状況は、ブログ「ITジャーナリスト星暁雄の"情報論"ノート」の8月17日付けエントリー「Androidマーケットの有料アプリ販売はまだ厳しい──有料アプリの76%は販売本数50未満、値付けの最頻値は0.99ドル、キャンセル率20〜30%」からも判るように、有料アプリ市場としてはかなり厳しいのが実情らしい。

 そんな話を思い出しつつ、Androidマーケットを見て回っていると、ちょっとした驚くべき事態に遭遇した。以下のスクリーンショットを見ていただきたい:

Themedlpage


 これらは「テーマ」と呼ばれるUIをカスタマイズするためのアプリで、割と気軽に派手な効果を楽しめることから、比較的幅広いユーザー層に人気があるものだ。そんな人気のあるテーマの新着リストに並んでいる有料アプリの多くが、実は、著作権や商標権に違反した海賊品なのだ。上記スクリーンショットに映っているものについては、コピーライト表示などを確認する限りにおいては、どれも使用許諾を得ていないと考えられる。

 先に紹介したブログ記事にあるように、Android向けアプリ開発者の多くが、いかにして有料アプリを売るかに苦心している一方で、怪しい海賊アプリの数々が大っぴらに販売されているという……。

 Googleはこの状況を一体どう考えているのだろう?

 Appleの「App Store」におけるアプリの審査や規制が厳しいのとは対照的に、GoogleのAndroidマーケットはその自由さが高く評価されているようだけれども、このような乱暴な「自由さ」が、果たしてこのままずっと許されるのだろうか? もし、許されてしまうのなら、まじめなアプリ開発者はAndroidから離れていかざるを得ないだろう。

 Androidが「スマートフォン」というマニア向け市場から抜けだして、より幅広いユーザー層に受け入れられる汎用プラットフォームとなっていくためには、この「自由」という概念をどう整理していくのかが、大きな課題になるのだろうなと感じた次第。

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