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コトづくり百景 〜つながる、ひろがる、自由になる「PlayStation®4」

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Top1 シリーズでご紹介している「コトづくり百景」。本日ご紹介したいのは、ソニーが2月22日に発表した新型ゲーム機「PlayStation(PS)4」。ネットワーク機能を大幅に強化して昨年11月に欧米で先行投入したPS4は、既に3月末までの目標を上回る530万台販売しているという。その人気の秘密はズバリ「シェア(共有)機能」だ。

 1994年以来進化を遂げて来たPS4はPlayStation 3 (PS3) の次世代機となる、第8世代に属する家庭用ゲーム機。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は「次世代コンピュータエンタテインメントシステム」と位置づけ、2013年11月15日より米国とカナダで先行発売をしていた。


YouTube: A Day With PlayStation

  • 「シェア」機能でつながる、ひろがる、自由になる

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 目玉はネットワーク機能の強化であり、プレイ中の動画の公開や友達やネット上でゲームプレイの中継を行うといった「シェア」機能を搭載し、PlayStation Vitaとの「リモートプレイ」も可能になる。

 プレイ中のゲーム内容は常時録画され、コントローラに新たに設けられた「SHAREボタン」を押すことによって即座に直前数分の動画や写真を切り出して共有できるようになった。

 さらに現在進行中のゲームを配信すること(実況中継)や、ユーザーはマーカーを元に、録画されたビデオを編集することが可能だという。

《日本で利用できるオンラインサービス》

  • スクリーンショットのアップロード:Facebook/Twitter
  • ビデオクリップ(プレイ動画)のアップロード :Facebook
  • ブロードキャスト(配信): Ustream/Twitch/ニコニコ生放送(2014春から)

 実況中継中に、コメントをリアルタイムで受け取ることも可能。「セカンドスクリーン」機能によってフレンド側の観戦はPS Vitaに限らずスマートフォン・タブレットでも可能になる。ユーザーによるゲーム映像配信は完全な無制限ではなく、ゲーム側でネタバレに繋がる等のシーンの公開を禁止する仕掛けもある。

  • フレンド機能の拡大

 PSN(プレイステーションネットワーク)には従来、フレンド登録機能とよばれるゲーム仲間を登録する機能があったが、本機ではソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) との連携が行われ、Facebookなどで公開している実名をより積極的に利用できる仕様になっている。また、フレンドの登録最大数が従来の100人から2000人に拡張された。

  • コモディティ化したゲームの世界を「SHAREボタン」で拡張

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 ゲームの世界では、任天堂が14年3月期の最終損益が最終赤字250億円に転落との見通しだ(1月17日同社発表)。Wii Uの販売不振が深刻で当初の販売目標の3分の1以下の280万台にとどまっているという。

 PS4は、高い描写力と処理性能で、様々なソーシャルメディアとの融合、そして「プレイステーション ヴィータ」や様々なモバイル端末との連携を実現し、利用者の“最高の遊び場”として、いままでにない新しいゲーム体験が可能になることを標榜している。コモディティ化したゲームの世界を「SHAREボタン」によってどこまで拡張できるのか。交換価値から経験価値へのシフトが加速する。

 好みのアプリケーションや各種サービスを通じて「プレイステーション」ならではの豊かなエンタテインメントを提供することは確かなのだが、ゲームの世界だけで終わらすのがちょっともったいない。「次世代コンピュータエンタテインメントシステム」の構想がどんなものなのか今後の展開が興味深い。

(つづく)

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