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サービス化時代の潮流、ビジネスモデルを探る。週末はクワッチ三昧!

ワクワクするようなコトづくり〜体験型デザートショップ〜

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発起人を務めるサービス学会第一回国内大会が2013年4月10日~11日に京都の同志社大学で開催されました。

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このサービス学会ですが、昨年10月に発足し、
文理融合、産学官で連携するというもの。栄えある第一回国内大会における事前申込は180名もあり、その比率は、4:4:2と言う事である意味理想的だったかも。当日の飛び込みも40名ほどいたとか。

何よりも日頃、なかなか会えないような方々と人的ネットワークが作れた事が最大の収穫でした。産業界はアカデミックな手法を学び、学術界はビジネスの現場を理解するよい" 場 "になればと感じました。秋には国際大会が東京で開催され、第二回国内大会は、来年2014年4月28日から函館で開催される予定です。

私は、拙著『勝負は、お客様が買う前に決める!』で問題提起した「ソーシャルメディア×事前期待のマネジメント」に関するプレゼンテーションと「製造業のサービス化」についてポスター発表をしました。

大会2日目に特別講演されたフランスに留学していた京都大学経営管理大学院の若林教授の話は、とても面白かったですね。
アメリカだけではなく、ヨーロッパのサービスに関する考え方をお聞きすることができました。”ドイツ人は、回転寿司の仕組みは素晴らしいサービスイノベーションだ!”と過剰評価しているとのことで国民性でいろいろと捉え方も異なることを考えさせられました。

そんな中で自ら体験してみたくなった”ワクワクするようなコトづくり”の事例がコレ!!

《ベリーベリーベリーグッド(ストロベリーブルーベリーラズベリー)》

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コールド・ストーン・クリーマリー (Cold Stone Creamery) は、アメリカ発の体験型デザートショップ。リクエストすれば、クルーがオリジナルのアイスクリームを作りながら楽しい歌を歌ってくれます。
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コールド・ストーン・クリーマリーのWebサイトによると、
オーダーをうけてから、コールドストーン、つまり−9℃に冷やした石板の上でお作りします。
アイスクリームとナッツやフルーツのミックスインを混ぜ合わせて、
目の前でできあがるおいしさをお楽しみ下さい。
私たちのショップの一番の魅力は、あなたならではのおいしさを作り出せること。
お好きなアイスクリームとミックスインを選んで、自分だけの組み合わせにチャレンジしてください。
ハッピーな歌まで歌ってしまう、自慢のエキサイティングなシーンです。
お客様にはお店にいる間、ハッピーになっていただくために、
クルーたちは心からのおもてなしをいたします。
とのこと。
既に日本でも2005年から展開しており、その歴史やコンセプトを理解するには下記のYouTubeが良いかも。10分ありますが、8分〜には歌の特集があります。


YouTube: Cold Stone Creamery Japan 5th ANNIVERSARY 2010

スタッフの盛り上がりなどを見ているとある意味ディズニーランドのキャストを思い出した。サービス学的に言うと同じカテゴリーに入ると思う。

私は、モノの世界では”製品やサービスを売る”ことに注視しており、コトの世界では、”体験や経験を売る”ことがポイントになると考えています。

この『モノ(アイスクリーム)+サービス(パフォーマンス)』で創られるコトづくりをどう考えるか?

結構高いので(写真のGotta Have ITで950円!)、このアイスクリームショップについては賛否両論あるかと思う。私にとってはココのアイスクリームは美味しかったし、歌ってもらって純粋に楽しかったという体験を評価したいと思います(^^)

みなさんもGW中に他では決して味わえない”アイスクリーム体験”をしてみてはいかがでしょうか?
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