eラーニングをコミュニケーションインフラとして捉える
最近eラーニングに取り組む日本企業は大変多く、大企業と呼ばれる会社では殆どが何かしらの形でeラーニングを導入しています。
しかし現実を見てみると活用されていないというのが現状です。リッチなコンテンツを作って、自学自習でカフェテリアプランとして運用されているけれど、実際は皆あまり利用していないという企業は本当に多いわけです。
私の働いているベリングポイントではeラーニングを単なる学習のツールとしては捉えていません。ベリングポイントではeラーニングは電話やメールと同じ非常に身近なコミュニケーションインフラです。
私はこのように捉えることがeラーニングが活用されるために非常に重要であると考えています。
具体的に述べると、ベリングポイントではeラーニングは、
①経営情報、業務指示の伝達手段である
②コミュニケーション手段である
③コアバリューの“刷り込み”手段である
と捉えている点が、他社が行うeラーニングと大きく異なっています。
国内・国外を問わず、会議を行う際にも、電話会議の際にもWebEx等、eラーニングのインフラを活用して、ライブ形式のeラーニングを行っています。ライブ形式のeラーニングに参加できない人にはオンデマンド形式のセッションに参加します。
eラーニングで会議の資料と討議内容を理解していないとその後の仕事に支障が出るため全員が必ず使うわけです。
このようにベリングポイントではeラーニングは電話やメールと全く同じ、身近なコミュニケーションインフラとなっています。このように、eラーニングが企業内でコミュニケーションインフラとして定着することで、経営戦略/事業計画の打ち出し、組織制度の改革、新しいコンサルティング手法の浸透を速やかに世界中の全てのコンサルタントに対して徹底することができ、経営の意思の伝達、つまりは「変革の迅速かつ確実な実行」に役立つわけです。
ベリングポイントではコンテンツの質を追求するよりも、コンテンツは簡単に作って、迅速に配信し、コミュニケーションを徹底することを追及しています。
動画やFlashを多用したリッチコンテンツは作成に数週間から数ヶ月掛かることもあり、経営の意思の伝達には不向きです。ですから経営の意思の伝達においては、例えばパワーポイントに音声を吹き込んだだけの簡単なコンテンツを作成し、迅速に配信することに重きを置くわけです。
またこのようにeラーニングをコミュニケーションインフラとして「変革の迅速かつ確実な実行」に活用することで、eラーニングがコミュニケーションインフラとして従業員に非常に身近なものとなります。これは当然のことながらeラーニングを活用すること、つまりは「eラーニングする組織づくり」への取り組みが効果的になるわけです。
ベリングポイントではコミュニケーションインフラとして身近となったeラーニングを当然学習にも活用しています。以下が「eラーニングする組織づくり」におけるポイントと考えています。
①コンサルタントの学習意欲の向上を狙った施策の充実
②主に現場のラインが主導して実施
③エンドユーザーからの評価を施策に反映
これらのポイントを生かした各種取り組みをベリングポイントでは行っています。
ここに書き込んだ内容の詳細を含めて、事業に貢献するeラーニングについて7月にeラーニングカンファレンス(@東京ビッグサイト)でセミナーを行います。詳しくお知りになりたい方は足を運んでいただければうれしいです。詳細は以下に記載しています。
http://www.elw.jp/conference/dtl/D.html
よろしくお願いします!