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人事領域(上流/elearing/ERP)コンサルでの人材開発/人事の一歩先の動向を考えます!

コンテンツからコンテクストへの移行とESP(企業内サーチエンジン)

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昨日私も所属しているeラーニングコンソーシアムの月例会に参加してきました。

師走の忙しい中業務の合間を縫って月例会に顔を出したのは、「企業の生産性向上に寄与する企業用検索エンジンとeラーニング」というセッションを聞きに行くためです。

eラーニングは2000年に一度ブレイクし、企業への導入が進みましたが最近ではコンテンツではなく、コンテクストを学ぶことが大切であるという話に移行してきています。どういうことかというと、今までのeラーニングは基本的に動画・音声・Flash・パワーポイントなどを組み合わせコンテンツを作成して人材育成を行ったり、企業ではCSRやコンプライアンスの徹底に使われたりしています。

しかしそのように造られたコンテンツを学習するだけでは、文脈を追って関連性を探し出したり、自分に必要な情報だけを抽出して得る=コンテクストで学ぶことはで出来ないというわけです。そこで登場するのが企業内サーチエンジン=ESP(Enterprise Search Platform)です。

今年は考えてみれば企業内サーチソリューションが台頭した年でもありました。

弊社ベリングポイントとGoogleとがグローバルで提携しているGoogle Enterprise Search、OracleのSecure Enterprise Seach、MicrosoftのWindows Desktop Search等が代表的な例です。

弊社とGoogleとが提携しているソリューションの例で見れば、企業内にあるERP/CRM/SCM/ファイルサーバー/各種データベース/PC端末などをセキュリティを超えて、検索の対象とします。基本的なセキュリティを超える機能はGoogle検索アプライアンスが提供していますが、弊社ではそこに様々なセキュリティを超えるソフトウェア(BEEP)を追加して提供しています。

オートノミーが特徴的なのは言語同士の関連性を自動的に分類し、関係しそうな語句を含む検索結果を表示することが出来る点と動画や音声ファイルに含まれる情報も音声認識でテキスト化し検索に引っかかるようにするという技術だと感じました。音声のテキスト認識率は85%で、残りの15%からもパターンマッチングで情報を吸い出してくるそうです。

これだけ技術もあるオートノミーですが、本当にGoogleやOracleのような巨大企業に勝てるのでしょうか?世界中の優秀なコンピューター・ネット技術者はGoogleに集まりつつあるなかで、どこまで闘えるのか注目していきたいと同時に、私はGoogle Enterprise Searchの国内展開を考えていく予定です。

完全に余談ですが、こういった企業内サーチソリューションは今後拡大していきますので、社内でお姉ちゃんと私用メールしてる管理職の方々は早くやめるように注意しましょうねw。Web mailから送ってもキャッシュに残りますよ!きっとw

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