「働かないおじさん」問題は、もしかすると「働かせないおじさん」問題でもあるかもしれぬ。
「働かないおじさん」問題という言葉がありますが、
おじさんが多いだけで、おばさんももちろん、対象です。
おじさん、おばさん、という言い方が気に食わない場合は、
「働かないミドル世代、シニア世代」
と言い換えても構いません。
とはいえ、ゴロがよいのか、インパクトがあるのか、
「働かないおじさん」が一番広まってますね。
で、その「働かない」世代にどんぴしゃな私。
「働かない人」がいるのは知っている。
企業からも相談を受ける。
でも、一方で、企業側が
「働かせない」「働こうとさせない」
という側面もある。きっとある。
・・・という視点で今日は熱く語ってみます。
役職定年になった方から以前、こういう話を聴きました。
「役職はなくなったので、一メンバとして、再度、やりたかった案件に取り組もうと思って、新しい上司に意気揚々と話したら、
『これからは、加点はないので、減点にならないことだけやってください。』と言われて、えー!?ってなったんです。つまり、「新しいことに挑戦しなくてよい。そういうのは、若者がやればよい」という意味なんですよ。これで、これからも活躍してくださいね、という辞令の文言が空々しくて」
定年退職、再雇用で1年ごとの契約で働いている方からは、こんな話を聴いています。
「定年退職して、翌日から、同じ部署で同じ仕事・・・のはずが、部署は同じなんだけれど、担当をほぼ全部外されて、若い人に任せなさい、と言われてます。もちろん、世代交代をしなければならないのはわかっているのですけど、全部、メイン担当じゃなくて、補助の役割になってしまい、昨年まで想いをもって進めていた仕事、はがされたんです。そして、引き継いだ若手は、自分で立ち上げたものじゃないので、熱量がなかなか高まらず、作業みたいになっていくのを見ていると、魂が!私が込めたこの仕事への魂が!って地団太踏んでしまう。なんか悔しいんですよね」
・・・
「働かないおじさん」「働かないおばさん」は、当人がやる気を下げてしまう、自分自身の問題ももちろんあるのだけれど、65歳まではかなりが継続就業する時代になって、上司や組織側の意識も変わっていない側面も絶対にあるんじゃないかと思っているのです。
「期待されないから、どよーんとしてしまう」
そんな現象が起こってはいませんか?
にわとり卵問題かも知れませんが、今一度、どういうメッセージを出しているか、組織側も見直してみるとよいと思います。
最近、シニアについて話したVoicyは以下です。
ほかにも、私がどんぴしゃその世代なので、シニアについては時々語っています。その年代にならないと分からないこともありますしね。
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